雛が烏養と付き合ってるIF。子供扱いされたくなくて一生懸命頑張るんだけど、だいたい空回り。大人っぽいメイクしても似合わなくて頑張ってる風になっちゃうし、背伸びしてヒール履いたら足痛くなっちゃうし、余裕のある大人の女なんて全然なれなくてしょんぼり。
「…どうしたらいいの!!」って机に突っ伏した雛に呆れたような顔で「どうって…別に烏養さんは大人っぽい雛が好きなんじゃなくて雛が好きなんでしょ。無理して頑張らなくてもいいんじゃない」ってアドバイスしてくれる縁下に「えへへ、好きとかそんな、照れるじゃん」ってデレデレするから「帰るぞ」って脅されて「ごめんって冗談ですごめんなさい」って速攻頭下げるよね。
「でも、烏養さんの友達とかがさ…私を見た時に子供じゃんってなったら、烏養さんが変な目で見られるじゃん…」ってもごもごする雛に縁下が盛大にため息を吐いてからビシッ、って雛の頭にチョップを落とす。「そんなの気にするくらいだったら最初から付き合ってないと思うけど。ていうか、それが嫌だから雛に何とかしろって言うような男じゃないでしょ。烏養さんは」ってしょうがないなって顔で笑った縁下のおかげでちょっとだけ元気が出てきて「よし!」って気合いが入る。
「でも烏養さんに可愛いな素敵だなって思って欲しいから、頑張るのは止めない」って両手をぐっと握りしめた雛に「うん、いいんじゃない」って縁下もふわっと微笑む。そのまま一緒に夜ご飯食べて帰りに烏養の所に寄り道した雛だったけど露骨に不機嫌な烏養がいるから首を傾げる。
「どう、したの…?」って顔を覗き込めば「…なんでもねぇよ」ってそっぽ向かれるから「あ、そう…?」って言って機嫌悪いなら帰ろうかなって思ってたら手をぎゅっと掴まれて「…今日、」って言われるから「今日?なに?」ってきょとんと目を瞬かせる。「縁下と、2人だったんだろ」って小さな声で呟くように言われてピーーン!と来てしまう。
「もしかして、やきもち?」って聞いたらバッと顔を上げた烏養が「ちっっげーーよ!!!」って言ってくるけどほっぺが赤くなってるからニマニマしてしまう。「えへへ、烏養さんもやきもち妬いてくれるんだ」って嬉しくなって笑ってたら「何笑ってんだよ」ってほっぺを抓られるから「ひはひよ!」ってびしびし抵抗する。
「別に、お前らが仲良いのは知ってるけどよ」ってそっぽ向いた烏養に「あのね、烏養さんに子供だって思われたくないから頑張りたいって話をしてたの」ってこそっと耳打ちするように雛が言うから烏養もびっくりして目をぱちぱち瞬かせる。「ヤキモチなんて妬かない大人な女にはなれないって、話してきたとこだったんだけど…烏養さんも一緒だ」って嬉しそうにふにゃふにゃ笑う雛に嬉しくなって思わずぎゅっと抱きしめちゃう。
「うううう、うか、烏養さん!?」ってわたわた暴れる雛に「動くな」って言いながら目一杯抱きしめる。「お前を、子供だって思ったことなんて、1回もねぇよ」って呟いて頭のてっぺんにキスを落とす烏養がいるけど雛は抱きしめられた衝撃とセリフのインパクトのせいで何にも知らない。
「子供に、こんなことできっかよ」って言いながら重なる唇にどきどきしちゃうし、「たばこのあじする」って眉間に皺を寄せる雛に「大人の味だろ」ってニッと笑って雛の頭をわしわし撫でる烏養がいる。2人とも子供であって子供じゃなくて、大人であって大人でないんだよね。タバコ味のキスだけが何回しても慣れないのは子供かな。