だって2人とも欲張りなんだもん

IFだけど夜久とくっついた雛。めちゃめちゃ男前な夜久に何度も惚れ直すことになる。「いつから私のこと好きだったの?」って興味本位で聞いたら「夏合宿の時だな」ってけろっと返されて驚くね。「雛が流れ球を綺麗に上げた時あったろ?あの時から」って言われる。

「そんな前から!?」って言ったら「あの時に綺麗だなって思ったんだよ」って言われる。「そんな素振り、なかったじゃん…」って呟いたら「見せないようにしてたに決まってんだろ」ってけらけら笑われる。「いーんだよ。別にあの時はお前とどうこうなりたいって思ってた訳じゃなかったから」って言われて「…どういうこと?」って首を傾げちゃう。

普通は好きな人と恋人になりたいとか思うんじゃないの?って聞いたら「あの時はバレーしながらお前とどうこうなんて器用なことできないって分かってたし、何より雛が楽しそうにバレーやったり見たりしてんのを見れればいいと思ってたしな」って頭を撫でられて胸がぎゅううっと苦しくなる。

堪らず夜久に飛びつけばぎゅうっと優しく抱きしめられて「まあ、今は他の誰にも雛を渡したくねえし、見てるだけじゃ満足なんて出来なくなったけどな」っておでこにキスされて、心臓どきどきしすぎて大変。「欲張りじゃん」ってせめてもの抵抗でぷいっとそっぽ向くけど「そうだよ。欲張りだから、全部もらわなきゃ気が済まないんだよなあ」ってくつくつ喉を鳴らして笑った夜久が頬に手を添えて無理やり視線を合わせてくる。

恥ずかしくて顔がどんどん赤くなってぎゅうっと唇を噛み締めてたら「ふは、顔赤すぎだろ」って夜久が笑うから「衛輔くんのせいじゃん」って不貞腐れたように唇を尖らせれば「そうだな。俺のせいだな」って笑った夜久にキスされてもう反論なんてできない。

しつこいくらいに何度も繰り返されるキスに「っ、くるし…」って逃げようとするとギラギラした目で「逃げんな」って言われてきゅうっとお腹の奥が熱くなって、逃げるなんて考えられなくなる。夜久の服の裾を握り締めて「んっ、んぅ…ふ、あっ…」って口の中で暴れる舌に着いて行く。

するする腰を撫でられて、そのままソファに背中が付く。髪の毛を梳くように頭を撫でられて、その手がそのまま耳を塞ぐ。唾液がくちゅくちゅ音を立てて、それがそのまま頭の中に響くような感覚に襲われて「それ、やぁっ…」って泣きそうになりながらいやいやってするけど夜久は手を離してくれない。

「ん、きもちーな」って優しい顔で笑って、また唇を重ねてくるから「んっ…ん、っ…」って流れ込んでくる唾液を必死に飲み込む。こく、こく、って喉が動く様子を見て、にんまり笑った夜久が「ん、上手」って雛の頭を撫でるから、もうとろとろになっちゃった雛が嬉しそうに笑う。

そうするように教え込んだ張本人が夜久なんだけど、それがあまりにもえっちで夜久はぞわぞわしちゃうし、そんな夜久のぎらぎらした目に(あ、これから食べられるんだ…)って嬉しくなっちゃって、それだけでお腹の奥がきゅんきゅん疼いて止まらなくなっちゃう雛。

「雛、こことベッド、どっちがいい?」ってぎらついた目で聞いて来る夜久に「どっちもがいい」って雛が腕を伸ばすから「ははっ、お前も欲張りじゃねえか」って嬉しそうに笑った夜久にいつもより激しく抱かれて立てなくなっちゃうけど、それはまた別のお話ですね。

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