言い逃げ作戦大失敗

IFだけど3年の卒業式の時に菅原に告白される雛。最後の最後に「3年間マジで楽しかった〜!ありがとな、雛」って笑う菅原に「わたしも、スガさんと一緒にバレーできて、たのしかったです」って泣きそうになりながらお礼を言う。

皆でじゃれてる時は平気だったのに面と向かって感謝を告げられたら、これで最後なんだって実感が湧いてきて泣きそうになる雛。今にも零れそうなくらい目に涙を溜める雛を見て「ぶはっ、さっきまで全然平気だったじゃん」って菅原がけらけら笑って頭を撫でてくる。

「だ、だって、すがさんが、すがさんがあ…!」ってぼろぼろ涙を流す雛の頬をそっと撫でた菅原が「好きな子に、そんなに泣かれるとさすがに堪えるんだけど」なんて言うから一瞬で涙が止まる。びっくりして「…へ、?」って顔を上げたら「お、泣き止んだ」って笑われるけど「スガさん、いま、」って口をパクパク開いたり閉じたりさせて混乱する雛。

そんな雛に顔を赤くした菅原が「なんですか」って唇を尖らせるから「いま、すきって、」って釣られてじわじわ顔を赤くしたら「…好きだよ。雛のことが、ずっと好きだった」って告白されて心臓ばくばく。「ほんとは、言うつもりなかったんだけどさ。雛に泣かれたら、我慢できなかった」って言われて「ぇ、なん、だって…いつから、」って混乱で雛は何が何だか分からない。

初めて見るもの凄い動揺に「雛もそういう顔するんだな」ってけらけら笑った菅原が髪の毛を梳くように撫でてくる。「返事は、気が向いたらしてくれればいいから。俺が、伝えたかっただけ」って困ったように笑った菅原が「ごめんな、困らせて。アイツらと、仲良くやれよ?喧嘩しても、もうフォローできないからな〜?」ってさっきのことなんて無かったかのように笑う。

「また、遊びに来るから。またな、雛」って帰ろうとする菅原の腕をぎゅっと掴んで引き止める。「ま、ってください…!言い逃げなんて、ずるいじゃないですか…!」って震える声で訴えれば、菅原が驚きで目を見開く「わたしの、気持ちは無視なんですか」って泣きそうな顔で見つめられて菅原が言葉に詰まる。

「返事は、気が向いたらでいいんですよね」ってまっすぐな目で見つめられて「う、うん…」って一瞬たじろいでしまう菅原。「わたしも、スガさんが好きです。また、なんて言わないで下さい。わたし、あしたもスガさんにあいたいです」ってぽろぽろ泣かれて一瞬雛が何を言っているのか分からなくて固まるけど、ゆっくり言葉を飲み込んで「ま、じで…?」って目を見開く。

「まじです」って返してくれる雛の耳が真っ赤なのを見てじわじわ顔が熱くなって思い切り雛を抱きしめる。「マジか、…っ、マジかよ!うわ、やばいなこれ。めっちゃうれし…」って噛み締めるような声に胸がぎゅううっと苦しくなって菅原の背中にそっと手を回して服の裾をきゅっと握る。

「おれの、彼女になってくれますか」って言われるから「よろしく、おねがいします」って返せば抱きしめる手に力が込められて苦しいくらいに抱きしめられる。菅原の思いを知ってた3年と、雛の思いを知ってた2年は、戻ってきた2人が手を繋いでるのを見て「やっとかよ!!」って大喜び。

何にも知らなかった1年はめっちゃびっくりする。「こちら、俺の世界一可愛い彼女です」って紹介してくる菅原に「それやめてください」って嫌そうにする雛がこれから見れるようになります。もちろん、無自覚で可愛いことしてくる雛に惑わされる菅原も見れるようになります。

top
ALICE+