お酒の力を借りてしまえ

IFだけど、大人になってお酒飲める年になった時に縁下に告られる雛。「お酒解禁おめでと〜!」って全員が20歳になったお祝いに集まって飲んだ帰り道にご機嫌の雛を連れた縁下が帰り道で長年の想いをお酒の力を借りて伝える。

「縁下!はやくはやく!」ってぴょこぴょこご機嫌で歩く雛のちょっと後ろを歩く縁下。告白のことで頭いっぱいでそれどころじゃなくて空返事してたら足滑らせた雛が「おわ、」って階段から落ちそうになって慌てて引っ張る。

勢いのまま尻もちを着いたけど雛だけは何とか腕の中に抱え込んで「あっ、ぶな…ほんと、気をつけろよ…」って雛に視線を向けて初めて自分と雛の体制がそこそこアハンなことになってる事に気がつく。「ッ、ごめ…!」って距離を離そうとしたけど「ごめん…」ってしょんぼりする雛に何となく背筋がぞわぞわ。

支える為に背中に回してた腕を腰にゆっくり降ろして「雛、」って名前を呼べばびくっと肩を揺らしながら「な、なに…?ど、どしたの…顔、怖いよ?」っておどおどしながら様子を伺ってくるから「すき、なんだけど。雛のこと」ってもうどうにでもなれ精神で告白。

ぽかんと固まっちゃった雛に「聞いてる?」って言ったら「き、きいて…る、けど…えっ?」って明らかに混乱してて「だから、好きなんだって。俺が、雛のことを」ってもう一回はっきりと雛の顔を見て伝えれば、ぶわわっと雛の顔が真っ赤になって「ま、まってよ…!だ、だって、そんなの…!わたし、しらない…!」って言われる。

「知られてて溜まるか。こっちは高校の時から隠してんだぞ」って言えば益々びっくりした顔で「う、うそ…でしょ…?いつから…?」って聞いてくるから「…笑うなよ」って念を押して「…………はじめて会った時」ってめっちゃ溜めてから言ってくるからもう心臓どきどきしすぎて苦しい。

「わ、わたし、」って泣きそうな顔の雛を見て「分かってる。雛が俺の事をそういう対象で見た事無いのなんて、知ってるよ」って困った顔で頭を撫でてくるから益々胸が苦しい。「ごめ、」って謝ろうとしたら「謝るなよ」って言葉を遮られる。

「これから、俺の事男として見てくれれば、良いから」って指の背でほっぺをすりすり撫でられて「俺も、これからは雛に好きになって貰えるように頑張るから」って真っ直ぐな目で言われてもう逃げられない。結局この告白から数ヵ月後には、しっかり落とされてるし、ちゃんと好きになっちゃってる雛がいます。縁下、さすがだね。

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