先輩のメイド服に翻弄される1年ズ

文化祭でメイド服着ることになった雛。暫くしたら慣れてきて2年ズと校内練り歩くついでに1年の所にも顔を出す。谷地は「〜〜〜ッ雛さん可愛いです!」ってきゃあきゃあ喜んでくれるから可愛くて堪らず抱きしめちゃうね。

「ありがとう〜〜!」ってぎゅうぎゅう抱きしめたら「ハッ…!こ、こんな羨ましい場面をファンの人に見られたら…!」っておろおろし出すから「はいはい心配しすぎね。私にファンはいないから安心しなさい」って谷地の頭をなでこなでこ。

「そ、そんなことないです!私は雛さんのファンです!」って言ってくれる谷地に可愛いが天元突破で「やっちゃんかわいい…わたしのいやし…」って益々抱きしめちゃう。自分のクラスにいるメイド服の雛を見た山口は真っ赤な顔で「雛さん!?えっ、アッ、メイド服って、そんなに短いんですか…」って視線を逸らすから「違うよ!?違うからね!?」ってワタワタする。

「私がこれ着たいって言った訳じゃなくて、これになっちゃっただけなの!最初はもっと短かったんだよ〜〜」って必死に弁解したら「そ、そう、なんですか…」ってやっぱり赤い顔でこっち見てくれない。そんな姿に恥ずかしさよりも悪戯心の方が勝ってしまって「似合って、ないかな…」ってしょんぼり。

その姿を見て慌てた山口が「そ、そういうのじゃなくて…っ、似合ってはいますよ!似合ってるんですけど、目のやり場に困るって言うか…」っておろおろするから何にも言わずに俯いたら「か、可愛い、と思います、」ってぷしゅーっと真っ赤な顔でショート。

「うそうそ、ごめんね。無理やり言わせて」ってくすくす笑って言ったら「あ、いや…かわいい、のは本当なので」ってふにゃっと照れたように笑うから(えっ…か、かわいい〜〜〜〜!!!)って胸きゅん。「山口、ほんとに良い子だね…」って背伸びして頭を撫でてれば「…何してんの、山口」って怪訝な顔の月島が登場。

「お、月島じゃん。やっほ〜」ってひらひら手を振ったら「…スカート短すぎません?目のやり場に困るんですケド」って嫌そうな顔で言われるから「素直に似合ってるとか可愛いとか言えないのかね、君は」って笑っちゃう。露骨に照れたり恥ずかしがられると釣られて恥ずかしくなっちゃうけど普通に接してもらえる分には全然平気な雛なので、月島には「可愛いでしょ?」とかむしろ自分から聞いちゃう。

いや別に、みたいなリアクションだと思ってたら「そうですね。可愛いですよ」って返って来て思わず「…は?」ってきょとんとしちゃう。「え、あ、うん…そっか、」ってまさかのリアクションにちょっと恥ずかしくなってたら「馬子にも衣装って感じで」って鼻で笑われる。

「…ほんっとにクソ生意気!」って背中をべしっと叩けば「ちょっと痛いんですけど。止めてください」って嫌がられるから「もう見せてあげないからね!」べーって舌出して言えば「また着る気なんですか」って呆れた顔されるから「機会があればね。だって服に罪はないもん」って笑った雛が教室を出て行く。

その姿を見送った月島が「…スカート、短すぎデショ」って怪訝な顔してるのはなんでだろうね。その後出会った影山は「なんか、ふわふわしてますね」って言ってくるから「可愛いかよ」って頭を抱えちゃう。「どう?」って聞けば「どう?なんか、心配になります」って言われて「エッ、何故」ってなる。

「下、見えないんすか、それ」って言われるから「あー、まあ一応見られても平気なヤツ履いてるから平気。心配してくれてありがと」って笑ったら「そうなんすか?」ってよく分かってない顔するから(可愛いなあ〜〜)ってにこにこしてたら「でも、あれっすね」って影山が口を開くから「ん?」って首を傾げる。

「知らない奴らに見られてんの、ちょっとムカつきます」ってちょっと眉間に皺寄せて言ってくるからあまりの可愛さに「うっぐ…」って胸を押さえちゃう。「大丈夫っすか?」ってきょとんと首を傾げる影山に「今のところ影山が一番だよ…」って言ったら「よく分かんないけど、あざす」って言われる。

「じゃあ日向のとこ行くね」ってひらひら手を振ったら「…ウス」ってちょっと嫌そうな顔するから可愛いなあと思いつつばいばいする。「日向〜?」って教室に顔を出したらこっちを見てぱあっと表情を輝かせた日向が「雛さん!」って駆け寄ってきて雛の姿を見た瞬間に真っ赤な顔でピシャーーーンッッ!!と固まる。

「日向?」って顔を覗き込んだら「は、はひ!!!」って肩を揺らすから「何?可愛くて見惚れちゃった?」ってふざけて笑ったら「何で分かったんですか!?」って言われて「エッ」って固まっちゃう。「冗談、だったんだけど…」ってちょっとつられて恥ずかしくなってたら「だ、だって、雛さん可愛かったから…アッいや!ちが!いや違わないんですけど!違くて!」ってわたわた大騒ぎ。

「あはは!分かった分かった」って笑っちゃって完全に自分より狼狽えてる人がいると冷静になるの法則で「ありがとね。褒めてくれて」って笑いながら日向の頭を撫でてあれば真っ赤な顔で「は、はい…」って固まってる。「後でウチのクラスにも遊びに来てね」って言ったらまた元気の良い返事をするから手を振って教室を後にする。

後輩が皆可愛くて幸せだなってご機嫌の雛を見て2年ズは何となく察してるし、1年の教室では「バレー部がめっちゃ可愛いメイド服の先輩にご奉仕されてた」とかいう本当っぽい噂でもちきりになっていることを張本人の雛は知らない。ついでに翌年の文化祭では「今年は着ないんですか?」って皆に言われて「着ないよ???」ってなる。

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