ひよこが駆け巡る!





ひょんなことから山口君とファミレスで雑談をすることになった。理由は本当に些細なことなので省略するとして。私たちは小腹も空いていたので、何か軽めのものを頼むことにした。

『私は…、パフェにしようかなぁ』
「じゃあ俺は…ポテトにしようかな。」
『おっ、ポテト!いいねぇ』

山口君は山盛りポテトを頼んでいた。今は食べざかりだし、きっと山盛りのポテトを食べて家に帰った後でも、ちゃんと出された夕食を完食するんだろうなぁ。なんて勝手な想像をする。

「苗字ちゃんは、ポテトはどの硬さが好き?」
『硬さ…?それはふにゃふにゃかカリカリかってこと?』
「うん」
『私は………、う〜〜ん。えー、なんだろうなぁ。ん〜…、どっちも好きだよ!』

なんかちょっと狡い解答に逃げちゃった気がするけど、でもポテトの硬さには拘りはない。基本なんでも食べられればいいタイプの人だ。

『山口君は………ふにゃふにゃが好き?』
「え、なんで分かったの?」
『なんとなくそんな気がしたの!じゃあいっぱいお喋りしてればいつのまにかふにゃふにゃになってるかもね』
「そ、そうだね。」

そうこうしているうちに、出来立てほやほやの食べ物は運ばれてきていた。

『パフェ〜……!』
「すごく目がキラキラしてるね」
『うん、ここのパフェすっごく好きなのっ!山口君が誘ってくれた時、絶対頼もうって決めてたんだ』
「そっか…。良かった……」

山口君が胸をなでおろした。山口君は、さっそく目の前にある山盛りのポテトを一つまみして口に運ぶ。

『ふふっ。山口君と一緒に来られて良かった』

そう言った瞬間喉にポテトが詰まったようで、水を要求していた。私はすぐに用意されていた水を手渡す。

『ご、ごめん!気に障ったかな……』
「ぜ、ぜ、せ全然!寧ろ、どうして俺なんかと"一緒に来れて良かった"、って言ってくれたのか気になって」
『…いつも山口君は月島君と一緒にいるでしょ?』
「う、うん」
『たまにはこうして山口君だけとお話しするのも楽しいなって思っただけだよ!』

私が照れる番だった。自分でも小っ恥ずかしいセリフを言ったのは分かっている。もう顔じゅうから火が吹きそうくらい恥ずかしかった。

グラスの氷が溶けて、ほとんど飲んでしまった水の中に落ちた。恥ずかしさを紛らわせるように、それをストローでかき混ぜていると、向かいに座る山口君が聞いてきた。

「あのさ、また誘ってもいい?」
『山口君とだったらいつでも来たい!私からもお願いします』

部活帰りのファーストフード店で小一時間は過ごしただろうか。日のあたるロールスクリーンがオレンジ色に染まっている。

あぁ、今日も平和な1日だったぁ。山口君は私の今日の平和な1日を作ってくれた立役者だった。

リクエスト:林檎様より
平和な1日です!

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