綾瀬様リクエスト
【赤葦と熟年夫婦のような】
俺はしがない梟谷バレーボール部員一年です。これから1日、脳内で日記を書こうと思います。
それもバレーどうのこうのではなく、部員とマネージャーの関係についてです。ほんと聞いてほしいんです。赤葦先輩とマネージャーの名前ちゃんって言うんですけど、あの2人の雰囲気と言ったら完全に熟年夫婦そのものなんです。
その1、些細な変化にも気づく
「あれ、髪切った?」
『わぁ、気づいてくれたの京治先輩が初めてです!』
え?名前ちゃん髪切ってた!?ごめん、あんまり分からないんだけど。些細な変化にも気づくなんて、…さすがです、赤葦先輩!
気づいてもらえた名前ちゃんは、見ているこっちが幸せになるくらいの笑顔だ。
そんな幸せそうな笑顔をするのは赤葦先輩の前くらいだろう。
その2、何も言わなくても分かる
それは何人かが残って自主練をしている時のこと。もちろん赤葦先輩と名前ちゃんも残っているわけで。
彼女はボール出しを手伝っている。木兎さんと赤葦さんの自主練だが、木兎さんの体力がありすぎて、練習につき合うのは疲れる。一度、一緒にやったことがあるが、いつ終わるか分からないので、神経を削られた覚えがある。そしてスパイクを止めることができないという悪循環。なるべく自主練にはつき合いたくないと思い、早々に体育館の端に移動する。
そして結局はその3人の様子を観察しているわけだが。
名前ちゃんは次々とボールを赤葦先輩に出している。いつもの風景だ。しかし馴染みすぎて気づかなかったことがある。
自主練が終わると必ずネットをしまわなければいけないんだけど、その時の2人の息のピッタリさといったら目を見張る。互いに何も言わなくても綺麗に畳まれるネット。挙げ句の果てには何も言わずに赤葦先輩にタオルとドリンクを渡している名前ちゃん。それを日常とでも言うように受け取る先輩。
脳内にテレパシーでも送っているかのように、息がぴったりである。
その3、互いの好みが分かる
最後にはやはりこれだ。
『お腹すきました〜』
今日は本当に偶々赤葦先輩と名前ちゃん、そして木兎さんが一緒に帰る現場に遭遇した。
一緒に帰っていることは知っていたが、本当だったらしい。
俺は聞き耳を立てて会話に集中する。
「どこかで食べていく?」
『はい!!』
「おぅ!!いいな!」
三人が同意したところで、食べに行くことになったらしい。
「俺、肉ーーー!」
『京治先輩は、和食が食べたいんですよね?』
「うん、名前はパフェ食べたいんだろ?」
『はい!』
「お前ら仲いいな〜」
木兎先輩は呑気に言っているが、これはよっぽどじゃないと分からない問題だ。
一番驚くべきことは、2人がつきあっていないことである。しかし、つき合うようになるまでそんなに時間はかからないと感じました。
まだまだ書きたいことは沢山ありますが、今日の日記はここまでにしておきます。