同じ高校のマネージャーが起こしに行くと、どうも安心してしまい中々起きない部員が多いらしい。その点、他校のマネージャーが起こしに行くと緊張感がでて、パッと目覚めると聞いた。
という事で今日は音駒のお部屋に直撃です。
『みなさーん、おはようございます!』
音駒にはマネージャーがいないから、どういう風に起こせばいいか分かる人がいない。だからとりあえず大声で起こしにかかった。するとチラホラ起き上がる人が見えてきた。
知っている人でいくと、夜久さん、海さんそして犬岡君。恐らく寝起きが良い人たちだ。
「うぉおお、今日は烏野のマネ…」
「山本、朝っぱらから暑苦しい」
この4人は目覚めが良いのか。ふむふむ覚えておこう。と思いきや、犬岡君は大きな欠伸をして、目をトロンとさせていた。まだ完全に起きていないらしい。
次にまだ起きていない人を起こさなければならない。私は近くの人から起こしていくことにした。
『リエーフ君ー、朝ですよー!』
若干体を揺らしながら声をかける。するとううんと唸った後訳の分からない事を言い出した。
「なんだ…、起こしにきてくれたのか…、ボーニャ…」
『ボーニャ?』
「ん…ボーニャ、話せるようになったのか………、ボーニャじゃない!」
『ボーニャじゃないよ!』
「名前か!わり、実家の犬と勘違いしたわ」
どうやらリエーフ君の家では犬を飼っているらしい。今度写真見せてもらおっと。
次は多分黒尾さんのような人。うつ伏せになって寝ているので顔がわからない。しかしこんな風に寝ている人初めて見た。枕に顔を突っ伏して寝ている。だからあんな髪のセットになるのかな。
不思議に思いながら声をかける。すると肩が交互に上がってきた。そして幽霊のようにのっぺり顔を上げた。とても機嫌が悪そうだ。
『おはようございます!黒尾さん!』
怯まずに挨拶をしても返事ない。もしかしてまだ寝ぼけているんだろうか。
『黒尾さ〜ん、朝ごはんの時間です』
「うぃ〜」
やたら低い声が返ってきて、一瞬焦った。黒尾さんはもう起きてることにして研磨さんを起こそう。
『研磨さん、朝ですー』
肩をポンポン叩いて起こそうとするも、うんともすんとも言わない。そしてビクともしない。研磨さんが一番やっかいそうだ。
『研磨さんー、朝ごはん食べられなくなっちゃいますよ』
「…………、」
起きてくれない。さて、どうしよう。いつもどうやって起きてたか分かればいいんだけど。
『研磨さーん、起きないとチューしちゃいます、黒尾さんが』
「…それはやだ…………」
「なんで俺なんだよ!!」
おぉ!効果があったようだ。さっきまで眠そうだった黒尾さんは大声で突っ込めるほどまで起きている。
音駒の皆様が無事に起きたので、任務完了です!