ここはとある冒険の世界である。
連れ去られたヒヨコ姫を保護している、大王オイカワを倒すべく沢山の勇士が立ち上がった…!
「くっそ!名前ちゃ…じゃなくてヒヨコ姫が連れ去られた…!」
「日向、お前演技下手くそだな」
「う、うっせー!」
「…………!」
「お前はなんか喋れ!」
「こんなグダグダな感じでいいのかよ!」
このパーティのメンバーは、
日向翔陽(勇者)
影山飛雄(弓使い)
岩泉一(戦士)
孤爪研磨(白魔導士)
青根高伸(格闘家)
の5人で構成されている。結果としてパーティとして成立しないようなメンバーばかりが集ってしまった。まず団結力に欠ける。一刻も早く敵と戦いたい人もいれば、やる気のない人がいたりと様々である。
「そ、それよりもヒヨコ姫を助けなきゃ!」
「まぁ、こうして喋ってる場合じゃないな」
「…ショウヨー、早く行こう」
「おう!」
「…ったくやっとだな。」
「(コクリ)」
姫を助けたいと言う思いは満場一致らしく、囚われた姫を助けるために彼らの長い長い旅は始まった…___!姫がいるという魔王城に向けて、彼らは出発し始めたのだった。
一方の魔王城では。
「ヒヨコちゃーん!」
『あわわわ…』
大王オイカワが大層ヒヨコ姫を可愛がっていた。現に、大王はヒヨコ姫の後ろから抱きつき、頭を撫でくりまわしている。現代社会であれば紛れもないセクハラ行為である。そして、ヒヨコ姫は囚われると言うよりも寧ろ、無意識に大王を絆していた。この様子だと、彼女の頼みであれば"ここから出してください"以外であればなんでも受け入れてくれそうだ。それだけ魔王は姫を溺愛しているのだ。
「ヒヨコちゃんは可愛いね。一生ここに居てもいいよ」
『いえ、みんな待ってくれているので…、村に帰らなきゃいけないんです』
「そんな目でそんなこと言わないで!及川サン、ちょっと罪悪感」
オイカワに100のダメージ!
あまりにも円らな瞳で見つめてくるものだからオイカワの罪悪感メーターがグンと上がった!物理的な攻撃を食らったわけではないが、精神的な攻撃が抜群にきいてしまったのだ。
しかし大王オイカワは図太い…ではなくHPが計り知れないのでまだまだ十分にHPがある。これくらいの攻撃ではやられないのである。
そんな中々倒せない大王オイカワを倒す予定の5人は、まだ始まりの村にいた。
ここからが本当の勝負だ。
そう物語はまだまだ続くのである。
to be continued...