ひよこが駆け巡る!





「『お待たせしましたー!』」

「おっ、久しぶりに声揃ったなチビちゃんズ」

ナンパ師さんから解放され、ようやくみんなの元に着くと、笑顔で温かく迎えてくれた。

そして、久しぶりに翔陽君と声が被りました!菅原先輩が笑いながら指摘してくれて、なんだか嬉しくなった。

『あ、そうだ。聞いてください!西谷先輩、田中先輩!』
「どうした!」
『私が救急箱確認しに行ったら、潔子先輩がナンパされてたんです………!』

そう言った後に、状況を事細かに説明すると、2人の顔には怒りが見えた。それは怒って当然だ。あの麗しい潔子先輩に手を出そうなんて数百年早い。なんていったって、私もそうだけど、田中先輩と西谷先輩が許さない。

「なにいいいいいい!?それは何処のどいつだぁ!?あ゛ぁん?」
「潔子さんの身に何かあってからでは遅い!もっと守りを強化するぞ龍!」
「おうよ!ノヤっさん!!」

2人の結束が高まったらしい。手を取り合って頷きあっている。さすが潔子先輩守り隊の幹部だ。一隊員である私も、自分にできる守りを強化したいと思う。

「名前ちゃんはなにもされなかったか!?」
『私は全く!』


一瞬番号を聞かれたが、時報を答えた。けして頭のいい対処とは言えないが、我ながら天晴れだと思う。

『でも、それはさっき翔陽君が助けてくれたおかげです!ビューンって私たちの前に来て、守ってくれたんです。すっごくかっこ良かったんですよ!』

先ほどの翔陽君の勇姿を思い出しながら、いかに凄かったのかを語る。彼はいざとなったらやる男だ。

「えへへ、そうかな」

翔陽君は凄く照れている。私は事実を言ったまでのこと。普通の男性じゃ、あんなに勇気のある行動は出来ないだろう。

『うん、かっこ良かったよ!ありがとう』
「俺カッコよかった!?」
『うん!ヒーローみたいだった!』

私は自分の正直な気持ちを全部翔陽君に吐き出す。あんなに勇気のある行動は尊敬に値する。褒めても足りないくらい感謝している。

「調子乗んなボゲェ」
「日向ウルサイ」
「なんで2人は俺に当たりが強いのかな!?」

と、そこへ飛雄君と月島君がやってきた。翔陽君に近づくと、月島君はおもむろに翔陽君にチョップをした。飛雄君は直接何をするわけではなく、罵声を浴びせている。あんまりだ…!そんなにうるさくしているつもりはなかったんだけどなぁ…。

「苗字も、あの2人に好かれて苦労するよなぁ」
「そうだな…」

その一年生の絡みを見ている澤村と菅原、そして縁下は全てを理解し、確信とまではいかないが、影山と月島の行動の意味を悟っていた。

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