認めたくないベタ惚れ
コタツに入ってミカンを食べながら曇った窓ごしに銀世界を見つめてみた。きっと窓が澄んでいればもっともっと綺麗に見えるんだろう。
あーダメだ。ゴロゴロしてばっかりいられない。きっと今行動を起こさなければ炬燵から一生でられないと思う。思い切って温いコタツから出て窓に張り付く水を拭って冷たすぎて苦笑いする。
「ねぇねぇ、総悟ー?」
「……んー」
「一緒に外行こうよー」
同じく炬燵に潜っていた総悟に外へ行くよう促すも
「いやでさァ。俺はこっから出たくないんでねィ」
「……お願いだよ。ほら!マフラーも手袋もあるしカイロも持って行くから」
「そこまで言うんだったらもっと俺におねだりしな雌ブタ」
「え……、嫌だ!何それ」
「あー、しないって言うんだったら俺ァずっとここでのんびりしてまさァ」
「いいよ!もう一人で行くし」
外に行こうとする私を止めようともせず、炬燵に潜ったまま恐らくもう寝ているんだろう。なんだよつまらないなぁ。急いで服を集めて防寒対策バッチリにしてから外に出た。
どんなに着込もうと寒さは感じるわけで、思い切り体を動かせばすぐにでも温まるんじゃないかと考えて雪だるまを作ることにした。人参とかそういった本格的なものじゃなくて、ただ丸める簡単なもの。
「できたぁ!雪だるま!」
「まん丸い所が名前にそっくりでさァ」
「いだっ!!」
声の方に振り向く前に首筋に冷たい感触。総悟が投げた雪玉なのはすぐに分かった。当たると雪の冷たさが体に染み渡る。
「唐突すぎるんだけど…。あれだけ嫌がってたのになんで外に来てるの」
「俺も体動かしたくなっただけでさァ」
「そっか〜。よしじゃあ一緒に雪だるま作ろうよ。イデッ!何すんの?」
「雪だるまを作るより雪合戦だろィ?」
「嫌だ!総悟が投げる玉痛いんだもん!」
「てか着込みすぎじゃない!?総悟の方がよっぽど雪だるまみたいだよ」
面白い!なんて笑っていると今度は顔面めがけて雪玉を投げられた。女の子であっても手加減しないその豪速球に顔を顰める。手加減って言葉知ってるのかな?
「痛い〜〜……!」
「あ、わり。まさか顔面直撃するとは」
ぜったいわざとだ…!私一応女の子なんだけど…。てか性別問わず顔面はまずいよ。ヒリヒリする………、寒いし、これ痛み長引く奴だよ。
「あぁー…寒ぃ」
投げた当の本人は平然と呑気なことを口にしてるし。顔を抑えて悶えていると急に暖かさを感じた。知ってる、この匂い…。
気づけば私は総悟に正面から抱きしめられていた。
「寒いし、早く中に入るぞ」
「………うん」
「中入ったら直ぐリンゴ剥けよ」
「うん」
こんな事をされても直ぐに許してしまう私は、なんだかんだ言って私は結局総悟に甘い。
単語
雪遊び