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私たちは同じ地元の岩鳶小学校出身だった。


最初はハル、マコ、そして私の三人が一緒だった。幼稚園の時からの付き合いだ。あの頃は何をしても楽しいお年頃。何も難しい事を考える必要がなかったから、素直な気持ちでいられた。


そんな、私たち三人には熱中していることがあった。

それは泳ぐ事。


泳ぐと一概に言っても、私は彼らが泳いでいるところを見守っているだけ。マコのダイナミックなバック、ハルの綺麗で速いフリー。彼らの泳ぎを見るだけで途轍もない高揚感があった。兎に角、その時の自分はどうしようもなく二人の泳ぎが好きだった。比喩でもなんでもなく目は輝いていたんだと思う。今だって十分好きだけど。

小さいながら二人の泳ぎを見ているだけで楽しかったものだ。ハルは積極的に自ら動くタイプじゃないけど、水のことになると全てが輝き出す。水の中のハルは誰よりも自由だった。そんなハルを見てマコと一緒に笑っていた。そんな友達思いのマコの泳ぎを見る事も本当に好きだった。何度も同じ事を言っている自覚はあるが本当に好きだったのだ。


そんな中、途中で転校してきたのは凛君だった。


明るくて、活発な少年だった凛君の事は少なからず知っていた。水泳の大会で何度か見たことがある子だったから。凛君も、ハルやマコに負けず泳ぎが早かった。そして同じように凛君の泳ぎも好きになった。

凛君はハルをライバル視しているようで、常に競い合っていた。だけどちゃんと仲間になりたがってた。

もうこの頃には凛君も大好きになっていた。そして、凛君の妹の江ちゃんとも知り合って、一緒に遊んだりした。あの日々は今も忘れられない。毎日がとても輝いていた。


いつも楽しく遊んでいる彼らは、水泳のことになるとより一層楽しそうだった。

私は、私を彩ってくれるこの三人の泳ぎがしつこいくらいに大好きだった。

その三人に、後々入ってきた渚君を加えてのリレー。
私は気づけば彼らの虜になっていた。全てが好きだった。

そんなリレーも今回で最後になってしまう。大切な仲間である凛君がオーストラリアに行ってしまうのだ。

みんなで繋ぐ最後のリレーは最高だった。一人一人が役割を果たして、誰もがかっこよかった。

その分、悔しかった。


こんなに息があった彼らが離れ離れになってしまうなんて…。想像もしたくなかったけど、これは現実だ。

でも、きっといつか、またみんなで手を取り合って…

私に見たことのない景色を見せて欲しいと願ってしまうのだ。