ごめんね


翌朝、水戸は思い切って声をかける。
「お、おはよう……」
しかし返ってきたのは、よそよそしい優の声。

優は心の中で、(彼女に悪いから……)と自分に言い聞かせ、少し距離を置こうとしていた。
そのせいで、いつも通りに会話ができない。

水戸は内心焦る。
(……本当にヤバい、誤解されてる)
普段はクールな彼も、今だけは心臓が早鐘のように打つ。
優の少し背中を丸めた姿に、どうしても目が離せなかった。



放課後、部活中。
優は花道にバスケのアドバイスをしていたが、頭の中は水戸の事でいっぱいだった。

「優サン?」
「おーい!優ちゃん?」

彩子先輩と花道の声に、ハッと目を上げる優。
「どうしたの?顔色悪いわよ?」
「具合悪いのか?」

初めての経験に混乱していた優は、思わず涙がこぼれる。
彩子先輩がタオルでそっと拭ってくれ、
ワタワタしていた花道は「天才が帰り送るから!」と言い残し、練習へ戻って行った。

部活終了後、花道から「着替えて来るから校門で待ってろ!」と連絡をもらった優。

校門へ向かうと、そこに待っていたのは水戸だった。

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