ドキドキ友人代表スピーチ開始?! B
みんなの注目が集中したのに気付いたクラピカは最後に会った時より伸びた金髪をひるがえし坂道を下りてゆく。
「待ってよクラピカーっ!!」
それを見て、スピーチのことなんか完全に吹っ飛んでしまったゴンが坂道めがけて走り出す。
それはまだいい。よくないけど。
問題はこっちだ。
「クラピカ待てコラァ!!」
ゴンに続いてレオリオとなまえもテーブルを踏み越えるとクラピカを追いかけはじめたのだ。
「私達の結婚式に空席作ろうなんていー度胸してんじゃない!!」
「せめてたんまり御祝儀置いてから帰りやがれ!!」
絶句する司会を差し置いて、主役不在の会場は今日一番の大盛り上がりだ。
ハンゾーとか、モラウの旦那やナックルあたりの席はみんな手ぇ叩いて大笑いしてるし、逆に目をまん丸にしたズシと苦笑いを隠せてないウイングさんは無言で呆気に取られたりしてる。
そんで遠ざかる主役を目で追ってるとやっぱりと言うべきか、なまえは道中すっ転んで地面に大きな白い花を咲かせ、レオリオに起こされていた。
「ったく、世話が焼けるぜ」
一応、クラピカよりなまえの方がちょーっとだけ早く出会った仲だし。
オレは瞬時に体へ纏わせたオーラを電気に変換させ地面を蹴る。パチパチとオーラが弾ける音さえも置き去りにしてクラピカの背中を捉えると、腕を掴んで押さえつけた。
「離せキルア」
「そう言われて離すくらいなら最初から追いかけちゃいねーよ」
そうこうしてるうちにゴン、やや遅れてレオリオと草まみれのドレスを引きずったなまえも駆け寄ってきた。
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