三日目_B

「魈さん!!」
「……なんだ」
「なんだじゃないですよ……! 声でちゃうところでしたって、ちょっ」
 魈さんはふいっと目を逸らしながら、服の中ではしっかりと胸を触ってくる。悪いことしたとは思ってるのかもだけど、多分これは反省してないな……。むにゅりと控えめに片乳を揉まれて、反抗しようと魈さんの名前を呼べば返事をされるように口に吸いつかれた。柔らかい唇を合わせられてぴくりと肩を揺らすと背中をなぞられて全身が粟立つ。
 そのまま深くなっていくキスに、ろくに抵抗もできずに流されていると肌を滑る手の動きが再開されて鼻から声が抜けてしまう。昨日とおんなじような触り方されると……♡
 魈さんに怒りたい気持ちはあるのに、簡単にスイッチが入っていいようになってしまう。さっき一瞬だけ見たスマホの時間は、昨日の行為と同じぐらいを差していたのを頭の片隅でぼんやりと思い出す。
「ん……♡しょ、さ、」
 ちゅぅ……♡と小さく音を立てて、唇同士が後を引きながら離れて銀の糸がつぷりと切れる。口内を荒らされて乱れた呼吸を吸えるぐらいの距離で、魈さんがゆっくりと熱い息を吐く。
 いつの間にか身体は魈さんと向き合うようにして動いていた。魈さんの膝に座ると同じくらいの高さになる金色の瞳がきらりと光って目が離せなくなる。
「明日の帰りは遅いのか」
「へ、?」
「……迎えにいく」
「あ、ぁー……えっと、」
 多分、私が友達と……もしかしたらウェンティとも飲みに行くって思ったのかな。私が喋ってるところしか聞こえてないとなると、そう聞こえるかもしれない。あー…………。
 じっと顔を見られて、様子を伺うようにたまに目を動かされる。ほんとは行って欲しくないんだろうなあ。ほんの少しだけ眉の下がっているような気がしないでもない魈さんの表情が珍しくて、なんて返事をすればいいのか迷う。もう少しだけこの顔を見ていたい。……いや、あんまり引っ張るとほんとのこと言いづらくなっちゃうからそんなことできないけど……。
「お昼すぎから友達と買い物に行くだけで、夕方には帰ってきますよ」
「……そうか」
「はい! 呑んでるのは友達が、です」
「ならいい」
「へへ……ちょっと妬きましたか?」
 フン。いつもの顔つきに戻った魈さんが服の中で止まっていた手を背中に回してぎゅっと抱き寄せられる。なんだか昨日の魈さんといい、最近の魈さんはかわいい。好みの下着を教えてくれたらもっとかわいいんだけどな。
 調子に乗って魈さんの首に腕を通して抱きつくとそのままさっきの愛撫の続きのように唇を合わせられる。濡れていた唇を舐められて、声が漏れると同時に開いた隙間から薄くて熱い舌が差し込まれて口内を蹂躙される。
 上顎をくすぐられるように舐めて、浮いた舌先を絡め取られて魈さんの熱い舌がまとわりついて熱にドキドキする。じゅる、と唾液を絡められた舌を吸われて唇が離れると、口の端から垂れた唾液がぽとりと落ちてスウェットに染みを作った。
 銀の糸が伝ったまま囁くように名前を呼ばれて、低くて優しい声にお腹の奥がきゅんとなる。返事をする声が勝手に甘くなって、恥ずかしくて身をよじっているとお尻に当たる硬い感触にヒュッと息を飲む。びくりと硬直した私を、じいっと見てくる魈さんの金色の目が部屋の電気を反射してきらりと光った。
「し、……魈さん」
 上擦った声で名前を呼ぶも、返事はされずに顎や首筋に熱くて濡れた唇を押し付けられて鼻から声が抜ける。昨日つけられた噛み跡の上をべろりと舐められて肩が跳ねてしまった。な、なんか焦らされてるみたいで……♡
 身体が欲を溜め込んで、まだ弱いところを直接愛撫されてるわけじゃないのにふつふつと快感が込み上げてくる。じんわりと熱くなる身体に伝う汗をちゅ、と音を立てて吸われて、お腹に勝手に力が入った。
「魈さ……♡ん、♡」
「ん……」
 顔を上げた魈さんとばちりと目があって、どちらからともなくキスして唾液が零れるのも知らずに夢中で舌を絡め合う。後頭部に手を添えられると、どうしようもなく好きが溢れて魈さんの腰にはしたなくも足を回してしまう。ぎゅっと魈さんの身体に抱きついて口付けに応えていると、頭を支えていた手が下りてがちりと腰を掴まれる。力の込められたそれにびくりと反応して、そのままゆるゆると腰を動かされて、こ、これ……♡前もされたやつ♡魈さんに触れられると力が抜けてしまう身体はされるがままで、ぐりぐりとお尻と秘部を硬いもので擦られて身体の奥からじゅわりと愛液が出てくるのがわかる。
 これずっとされたら魈さんの欲しくなる♡魈さんのことで頭いっぱいになっちゃう♡♡
 まだ三日目なのに、我慢できなくなるのはまずい。魈さんに揺らされてるのか自分で腰を揺らしているのか分からないぐらいスムーズになった動きを止めてほしくて、魈さんの舌が絡まった口内で声を出す。
「む、ぅ……んんっ♡ぷぁ、しょ、さん……♡」
「……は、」
「こ、これだめ……、んぅ♡き、今日はこれだめですっ」
 服越しにでも硬いモノが擦れる感覚がきもちいい。だめ、と言われてぴたりと動きを止めてしまった魈さんにじいっと顔を見られて、それでもだめだめと首を横に振ると腰から手を離してくれた。自分で言ったことだけど、そんなにすぐ止められると寂しくなってしまう。生理的な涙でぼやける視界で魈さんが深く息を吐いて、密着していた身体を離す。
「……わかった」
「っご、ごめんなさい……あ、あした、なら……直接……」
「ああ。分かっている」
 ばちりと合った目がどろりと熱くて思わず息を飲む。ごくりと喉を鳴らした音が静かな部屋に響いて、魈さんが何かを吐き出すみたいにまた深く息を吐く。「少し動くぞ」と熱っぽい声で言われ、魈さんの腰に絡めていた足を緩めた。
「ん……、えっと……魈さん?」
「…………悪い」
 ずる……っと下をずり下げて、べちりと勢いよく出てきたそれが魈さんのお腹に当たって私と色違いのスウェットに染みを作る。まさかそんな、だ、出されるとは思ってなくて突然出てきたそれに目が釘付けになってしまう。魈さんのすごいおっきくなってる……♡
 先はぱんぱんに膨らんで充血してるし、竿には血管が浮き出て別の生き物みたいにたまにぴくぴく震えて……♡魈さんも興奮してくれてる♡魈さんのおちんちんを見てると勝手に息が上がって、心臓がどきどき脈打って口の奥からとろりとした唾液が出てくる。ぁ、あ……♡
 これほしくなっちゃう……♡♡

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