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トトロが終わって千歳を見てみれば、良かったばい、とポロポロと涙を流していて驚いた、本当にジブリが好きなんだなぁ
私は千歳の分の布団を敷こう、立ち上がって寝室に続くスライドドアを開ける、ベッドは今朝のままでぐちゃぐちゃだ、みったくない
クローゼットから布団一式を出そうにも重たくてなかなか出てこない、校門からテニスコートまで走った時といい、自分の体力の無さが恨めしい
「こん布団を敷けばよかね?」
「あ、うん、あんがと」
先ほどまで号泣だった千歳が私の変わりに布団を敷いていく、さすがテニス部、体力は人並み以上だ
千歳の布団だからね、そう言って自分のベッドに腰を下ろす、居間の方は電気が消してあるあたりテレビも消えているだろう
私のベッドの横に敷いた布団に千歳が胡座をかく、もう日付が変わる三十分前だ、明日は休みだけどそろそろ寝ようかな
「千歳そろそろ寝る?」
「いやまだ寝んとよ……、名前、今日は色々と付き合わせてすまんかったたい」
「……さっきも言ったけど千歳と一緒にいるの好きだから謝るようなことじゃないよ」
笑ってみせれば千歳もへにゃりと笑い返してくれた
「俺も名前のこつばずっと前から知っとったばい」
「ミスコンでしょ、聞いた」
「確かに、初めて見たんばミスコンばってん標準語ば使ってるたい、俺に似たもんば感じとったけんね、名前と面と向かって会ってみたかったとよ」
笑顔だった千歳がだんだん真剣な表情になっていく、その表情につられて私も真剣に千歳の話を聞き入る
千歳も私と同じことを考えていたみたいで、なんか嬉しくて泣いてしまいそうになったがなんとか堪えた
「でも実際話してみたら話しやすかったばい、訛りば聞いてもっと一緒にいたいと思ったばい」
ああ、そんなことを言われたら嬉しくなってしまうじゃないか、それと同時に恥ずかしさがこみ上げてくる
心臓がうるさい、真剣な表情の千歳にドキドキしてる、これじゃあまるで私が千歳に恋してるみたいじゃないか、ああ恥ずかしい
「好きたい」
「えっ……?」
「名前が好きたい」
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