でも、あやふや

 とりあえず俺の体でベッドを離れようとする名前を必死に止め、今の状況を整理することにした、つか、全裸でうろつくとか俺っていつもあんな恥ずかしい行動してたのかよ
 しぶしぶといった名前と状況の整理をすると意外とあっさりまとまった

「つまり俺と名前が入れ替わったっつーことだよな」
「そうなるわね」

 ぞわわっ、俺の顔で女喋りすんな、と叫べばうるさいと一蹴されてしまった、俺って弱い
 今日は土曜で学校ないから良いものの、月曜日からどうすんだとか、戻るまでの生活はどうする、とか色々と考えなければいけないことが山積みだった
 しかし、まあ、とりあえず、服を着ようぜってことになって俺たちは昨夜脱ぎ散らかした衣類をかけ集めた
 そしていざ服を着ようとするとブラの付け方がわかんねえ、だから着けなくていいやと思ったが名前がそれを制止し、丁寧に付けてくれた、うう、脱がすのは得意なんだけどな
 俺は今名前の身体の中にいるんだと思うと妙に恥ずかしくなり顔が熱くなっていくのがわかる
 ちらりと名前を見ても平然としていて一人で恥ずかしがってる自分が馬鹿らしくなってしまった

「とりあえずご飯作るから待ってて」

 そう残してハーフパンツとTシャツだけ着た名前はキッチンに立って朝食を作り始めた
 今名前は高校生なのに仕送りで一人暮らしをしている苦学生だ、俺はそれをいいことにお日さま園を飛び出してここに厄介になっている
 まあ良い意味で同棲、悪い意味で居候だ、といっても名前の両親は結構有名な会社の社長さんらしく結構豪華なマンションに住んでいる
 だからか金銭面は気にするなと言われたが俺だって男だ、今は女の身体だけど、でもいつかはちゃんと名前を養えるくらい稼ぎたいと思ってる

 とまあ、話が脱線したが、この部屋にはもう一つ凄いことがあって、隣の部屋にヒロトと風介の二人が住んでいるということだ
 なぜ二人がこのマンションに住んでいるかというと俺たちの通う高校は園から程よく離れていて交通の便が不便とか何とかで父さんがこのマンションに部屋を用意してくれたのだ
 それがこの部屋の隣の部屋で、当初は俺も含めた三人で住んでいたのだがお隣さんである名前に一目惚れし、色々あって現在はこの部屋で居候している
 ヒロトたちも広いほうがいいだろうし、まあ、三人で住んでいても十分広いが、その広い部屋に名前を一人で住まわせるのは寂しいんじゃねってことで同棲中ってこと

 そうこうしている間に朝飯が出来たみたいでテーブルに並べられる、エプロンしてる俺ってなんか新鮮だなおい
 重い腰を上げれば妙に肩も重く感じる、あれか、胸がでかいから肩凝るんだ、っていうか女子の体ってこんなに動きづれえもんなのかよ



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