夢のつづき
居間にヒロトと風介がいる状態で、風呂でセックスを楽しんだ私が罪悪感にさいなまれているというのに晴矢は湯船に浸かって呑気に鼻歌を歌っている
ま、ヒロトたちに聞かれたところで今さらかも、と割り切ってしまえば案外あっさり開き直ることが出来た
「俺たちがいるのにセックスするってどういうことだい?」
「居間まで聞こえていたぞ」
着替えて脱衣所の鍵を開けたらヒロトが仁王立ちしていてさっきの台詞を吐き、風介はソファーに座って雑誌を読んでいた
私はそれどころではなかった、だるい、男の体って性行為のあとこんなに疲れるのか、とりあえず寝たい
晴矢を見れば私と同じく疲れているようで眠たそうにあくびを漏らした、ご飯食べてセックスすりゃ人間の三大欲求の残りは睡眠欲だ
「あー、疲れた」
「私も、眠い……」
「疲れるほどセックスしたのか、今すぐにでもチューリップを引きちぎりたいが中身が名前なので自重しよう、命拾いしたな晴矢」
早口でまくし立てた風介を無視して寝室に向かう、中に入ればむわっと性的な臭いが充満していてとても寝れそうにない
と思ったら晴矢はそんなものお構いなしにベッドへとダイブした、おいおい、シーツも替えてないんだぞ、せっかく風呂入ったのが台無しだ
風介とヒロトも寝室を覗き込んでうわぁとあからさまに表情を歪めた、ここで寝たくない
「二人の部屋で寝かせて」
「うん、いいよ」
ヒロトの二つ返事を聞いて私はベッドで寝ている晴矢を抱き上げる、男の体って便利ね、元の体なら絶対に持ち上げることは出来なかっただろう
そのまま睡魔と攻防を続け隣の部屋へと向かうことにした、あ、そうだ
「ヒロト、シーツ取り替えてくれたら嬉しいな」
「名前の頼みなら断れないよ、でも見た目が晴矢なのが嬉しさ半減だね」
ヒロトの優しさに感謝しつつ隣の部屋の綺麗に整えられたヒロトのベッドへ晴矢を寝かせ、私も風介のベッドに横たわったところで隣に誰かが入ってくる
風介だった、ぽつりと名前を呼ぶと私も一緒に寝ると一言つぶやいて目を閉じた、私も寝よう
「中身が名前だと解っていても見た目がむかつくな」
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