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吹雪に聞かされた基山の過去、俺たちは知ることは出来ても救うことも和らげることも出来ない
仲間が苦しんでいるのに何一つとしてやってやれることが無い俺らは無力だ
「時は来た、十日もやったのだどれだけ強くなったのか見せてもらおうか」
イプシロンが現れ、修練場の床が開き俺たちのいる場所のもっと地下にグラウンドが現れた
昨日のことが嘘のように精神が安定している基山と、本人の申し出でチームに入ったリカをFWにし、吹雪は序盤DFで様子を見ると言う監督の指示に従う
様子を見るのであれば基山もDFの方が良いのではと思ったが監督には何か考えがあるのだろう
エイリア学園のキックオフで試合が始まった、マキュアのメテオシャワーにより俺と塔子、土門までもがやられてしまう
しかし以前は三人がかりでやっと止めたシュートを、円堂一人で止めることが出来た、俺たちは確実に強くなっている
シュートに見せかけたリカのパスを一之瀬が受け、そのまま俺とツインブーストを打つもデザームにあっけなく止められてしまう
みんな激しい特訓の末イプシロンに付いていくことが出来ている、それからは両者互角の激しい攻防の繰り返しだった
基山にボールが渡り一人で上がっていく、途中カモミールで相手をかわすすもアカンサスはワームホールで止められてしまう
力なくピッチに立つ基山を見かねたのか吹雪がボールを持って上がっていく
「いつまで守ってんだよ!」
俺がパスを指示するも無視して上がっていきエターナルブリザードを打つ、が、基山と同じくデザームのワームホールにより止められてしまう
その後吹雪が何度シュートを打っても止められてしまう、基山もまったく同じ状態だった
「この程度では物足りないぞ、もっと魂を熱くたぎらせるシュートを叩き込め!」
「何っ!?」
デザームの言葉からイプシロンの反撃が始まった、みんな必死に守るがあっけなくシュートを打たれてしまい、そのたびに円堂が止めて見せた
そして両チーム無得点のままホイッスルが響き、前半が終わった
ハーフタイムに入りみんながイプシロンの動きについていけていることに意気込む中、吹雪と基山だけが浮かない顔をしていた
攻撃に気を取りすぎていた吹雪を監督が咎める、ディフェンスに集中しろと、だが俺は吹雪のシュートがないと点を取れないのではないかと考えた
もちろん、基山のシュートも必要だが今の基山にはその力が無い、吹雪と共にFWにすることによって基山の士気も上がると考えた
その旨を監督に伝えれば絶対に失点できない戦いなのだと一蹴される
「……吹雪君はディフェンスから瞬時に攻撃に移れる、イプシロンの攻撃を防いだときこそがチャンスよ、カウンター攻撃を繰り返せば、必ず得点の機会がある」
「でも、それだと士郎への負担が……」
「大丈夫、任せてよ」
「士郎本当に大丈夫? なんだったら私がDFしようか?」
「それは駄目よ、基山さんは大事な攻撃力なのだから」
基山の提案も一蹴され、大丈夫だと言い張る吹雪に円堂が頑張れと声を掛けた
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