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 みんなで炎のストライカー探しをする事になったのだが私は相変わらず暑さに負けてしまっており、近くのベンチでの待機を余儀なくされた
 ベンチに座り日傘をくるくると回せばレースがふわりと綺麗に舞う、沖縄に来てからこの日傘にはお世話になりっぱなしだ、流くんに感謝しなくちゃ
 本当、常に雪が降っている北海道とは比べ物にならないくらい沖縄は暑いわね、じっとりと汗ばんで引っ付いているユニフォームが気持ち悪い
 ぼうっとしていると地元の男の子たちに声を掛けられる、いわゆるナンパだ、暑さにやられていなければ応じていたのだろうけど今は気分じゃない
 帰ってもらおうと重い口を開こうとしたとき、私の前に影が増える、見上げれば懐かしい赤い髪が目に入る、ああ、懐かしいチューリップだ

「こいつ、俺の連れだから」

 名前を庇う様に前に出ればナンパ野郎どもは舌打ちをして去って行った、ため息を吐いて名前を振り返る
 久々に会った名前には言いたいことが色々あったがまず一番言いたいことから口にする

「何ナンパされてんだよ!」
「大げさね、いつものことなのに」
「はあ!? いつもナンパされてんのかよ!?」
「ええ、そうよ」

 けろりと言い放った名前に俺の眉間にしわが増える、こいついっつもナンパされてるってどんだけだよおい、美しさは罪ってまさにこのことだな
 久々の生名前をまじまじと見てみてわかったが、こいつ色っぽくなったな、まあ、最後に見たのは小学生だったからな
 出るとこはきちんと出ていてもう子供の体ではない、そりゃそうだ、来年になれば名前は高校生でほぼ大人みてぇなもんだ
 高い位置で髪を結っているもんだからしっとりと汗が伝ううなじやら胸元やらに生唾を飲む

「晴矢、久しぶりね、元気だった?」

 聖母マリアのように優しい微笑みを向けられたがその笑顔はすぐに無表情になり、口調も咎める様なものに変わった

「エイリア学園のことは瞳子さんから聞いたわ、晴矢はここで何してるの?」
「名前に会いにきた」
「それだけ……?」
「ああ、そんだけだから安心しろ」
「……うそ臭い」

 晴矢って嘘吐くとき目が左右に泳ぐからすぐわかるのよ、そういわれて初めて俺の癖に気づいた、気をつけねえと
 図星を突かれたことにより俺は言葉を詰まらせてしまった、だって言えねえだろ、グランが気にかけてる雷門の強さを試しに来たなんて
 そんなことを名前に言ったら説教食らうのは目に見えている、とりあえず当たり障りの無い真実を話しておこう

「あーっと、雷門ってどんなチームかなーって思ってさ」
「本当?」
「まじまじ! それに炎のストライカーって多分俺のことだし!」
「まあ、どっちでも良いけど……、ねえ、みんなは元気?」

 先ほどとは打って変わって元気を無くした名前は俯いて俺に尋ねた、みんなとはお日さま園の奴らのことだろう
 追放した奴らのことはわからねえけど

「ああ、元気にサッカーやってるよ」

 本当なら宇宙人とか地球征服とかそんなの抜きでサッカーできれば良かったんだけどな
 俺の言葉を聞いて、そう、とだけ呟いた名前に罪悪感だけが募った



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