「…………」
「……あのこのさいごのねがいをかなえるためにいきている。わたしのそんざいいぎはあのこのかたみをまもること。それだけ」
■基礎情報
種族:ヌケニン
特性:ふしぎなまもり
性格:おとなしい
性別:無性別
年齢:不明
身長:142cm
一人称:わたし
二人称:あなた
■背景
蓮華がテッカニンに進化した際、残った抜け殻に魂が宿り誕生した存在。突然現れた得体の知れない存在であるが、蓮華はきっとこの子は自分と共に生まれるはずの存在だったのだろうと存在を受け入れ、芙蓉と名付けた。そうして蓮華は芙蓉を家族として大切に扱うようになるのだが、肝心の芙蓉は呼吸・睡眠のみの生命維持活動を行い、微動だにすることがなかった。
年月を経ても生ける屍としていた芙蓉は蓮華の死と入れ替わりに覚醒した。それまでの記憶は朧気であり、唯一鮮明残っていたのは蓮華に愛されていたということだけ。だが、その存在は既におらず。存在意義がない自分がこの世に残っていることに絶望した。だが、そこで立ち止まっているわけにもいかなかった。蓮華が死ぬ前日に彼女が言い残した「松を守ってあげて」という願いを叶える必要があった。突然現れた蓮華によく似た存在を訝しんだ2代目が危険分子と判断して処分しようとしたがオレガノを阻止。その後、3代目の養女として拾われたハナビの手持ちとして名前をシナモンに改めた。
■特徴
蓮華の抜け殻を媒体にしているため、姿形が幼い蓮華によく似ている。そのため、蓮華だと勘違いした者から恨みの矛先を向けられている。間違えられる度に蓮華の存在を感じることができて嬉しいのだが、松と遭遇してしまえば彼の心を抉り下手をしたら発狂しかねない。その事態を避けるため、お面をかぶったうえでフードを目深にかぶり、厚手のロングコートを着こんで全身隠している。どうみても不審者なシナモンに近寄る物好きはハナビとオレガノくらいである。
身体が抜け殻のため、飲まず食わずそして寝ずにいても生命機能が維持できる。ハナビの手持ちに加わってからは何でも屋『散華』の正面玄関の横で置物のように佇んでいる。シナモンが喋ったところどころか、動いたところすら見たことがおらず。気付いたらそこに存在している。現在のトレーナーであるハナビですら「息遣いしか確認したことない」とのこと。
■ポケモンバトル
技構成:かげうち・シャドーボール
どくどく・おにび
■自宅関係
蓮華『失った半身』
「あなたは、いま。どこにいるの」
抜け殻に宿った魂。そうして誕生した存在。それは生き物と言えず。間違いなく化け物であった。不気味な存在なのだから拒絶してもおかしくないというのに、蓮華は「きっと私と一緒に生まれるはずだった子なのね」と、幸せを孕んだ笑顔で受け入れられた。おそらく、蓮華の身内に朝顔と橘という双子の存在がいたからそのように捉えたのだろう。蓮華の愛情を一身に受け、しかし抜け殻に魂が定着するまでに時間がかかり。結局、蓮華と言葉を交わせる日はこなかった。
感謝も愛情も返すことができなかったことを酷く後悔したシナモンは絶望した。けれども、蓮華が自らの意思で椿姫に殺されたことは知っていたので憎悪を抱くことだけはなかった。後悔の念はいつまでも薄れることはなく、もしかしたらゴーストタイプである自分ならば死後の蓮華に会えるのではないかという期待を抱いて、今でも蓮華の魂を探している。
松『蓮華が残した形見』
「あのこをのこしたねがい。あなたがしあわせになること。あなたをまもることがわたしのそんざいいぎなの」
怪物が完成する瞬間。それが見たいという好奇心が勝って我が身を滅ぼした蓮華。当たり前だが、蓮華は死に対する恐怖は抱いていなかった。けれども、心残りはあった。それは蓮華を唯一の拠り所としている松を1匹残してしまうことである。自分が死ねばきっと松は深く悲しみ、自ら命を絶つことをするに違いない。松はまだ死ぬべきではないと考えている蓮華は悩み続け、未練を1つ残して命を散らせた。
蓮華のその思いを受け止めたシナモンは松が愛している人たちに会うために死ぬのではなく、人生の集大成として満足した最期を遂げるまで彼を守り続けることを決意した。が、死にたがりの松を守るのは決して楽ではなかった。戦場に赴けば致命傷を負って死にかけるし、心が弱るとみるみるうちに衰弱するし。その度に松の命を刈り取ろうとする死神を追い払い、松の命を守っている。松が強運の持ち主でなければもっと死にかける場面があったのかもしれないと思うとぞっとする。