春哀 ─ はるかな ─

「優しく可愛がってくださいまし、旦那様」
「私は幸せになる資格なんてないのです」


■基礎情報
種族:ネオラント
特性:よびみず
性格:おとなしい
性別:女
年齢:34歳
身長:151cm

一人称:私
二人称:貴方様

■背景
 海を愛する両親は生涯を海に捧げるつもりであった。しかし、春哀が生まれた時期に海が酷く荒れていた。両親としてはそのような海に身を委ねるのも一興であったが、生まれて間もない春哀を危険に晒すわけにはいかず、陸地にあがってミマイシティで生活することを決めた。子を愛する両親の鑑だ。愛されていることが分かっていたからこそ、海に還りたい思いを隠せずにいる両親を見かねた春哀が光緒は自分が育てるから大丈夫だと伝えた。光緒から親を奪うことになるのだろうかと心配していたこともあったが、時折会いに来る両親の笑顔を見て「やっぱり好きな場所で生きることが1番だよね」と。そう言ってくれたから気にすることをやめた。
 相月と流火を引き取って幸せな日々を過ごし、ホタルと豆雨の手によって壊され、光緒と大喧嘩をして離れて暮らすようになり。目まぐるしく環境は変わり、いつしか独りぼっちになっていた。豆雨の手によって植え付けられた心的外傷は自己嫌悪を加速させ、自傷的になっていた。周囲に流され、されるがままでいるようになり、寂しさを埋めるようにろくでもない男たちに弄ばれるようになった時期。たまのねと結姫に声をかけられた。ここ最近見かける春哀の姿が痛ましくて心配になったとのこと。そして、詳細までは知らないが寂しさを男で埋めている危うい春哀のことを知った2匹は妓楼『龍宮城』へ誘った。お客様として誘ったつもりだが、迎えた花扇と千波が客よりも遊女の素質の方がありそうだと言い始めた。そうして春哀は妓楼『龍宮城』の遊女として勤めるようになった。

■特徴
 家族を失ってからの春哀は心的傷害によるフラッシュバックに襲われることが多く、それを弟妹を守れなかった自分に相応しい罰なのだと受容している。しかし、思考としては受け入れても弱い春哀の心が堪えられるかは別のこと。抑うつ状態でいることが多かった。ふとしたときに希死念慮に抱くようになってからは病院に通うようになったのだが、医師に恵まれることもなく悪化させるときもあった。基本的に対人運がないのだ。
 幸薄そうな雰囲気は龍宮城ではあまり見ないタイプの遊女として密やかな人気があった。自身の全てを肯定して甘やかしてくれる春哀に沼にとっぷりと浸かるようにはまる男性も多い。そして、次第に支配欲や独占欲を煽られる。店で会っている間は制約も多く、我慢できないと個人で会いたいと声をかけられることが1番多い遊女なのかもしれない。

■ポケモンバトル
技構成:あまえる・ゆうわく
    メロメロ・アクアリング
持ち物:あかいいと

■自宅関係
光緒『どこまでも真っ直ぐでかっこいい妹』
「みっちゃんは知らなくていいの。踏み込んじゃダメなことなの」
 海で自由に生きることを選んだ両親の代わりに育ててきた可愛い妹。成長期の訪れが遅かった光緒はころころと小さく、いつまでも幼い子どもだと過保護に育ててきた。危ないものから遠ざけて、怖いものは見させない。だから、相月と流火の件を光緒に語らず隠そうとしていた。しかし、トラブルメーカーな幼馴染たちと逞しく育つ光緒は春哀の考えを知ったところで納得してたまるかと大喧嘩に発展した。そして「姉さんがそのつもりなら私だって考えがあるんだから!」と。家出をされてしまった。妹の成長は嬉しいけれど、すれ違う心はとても寂しくて胸が張り裂けそうだ。
 しかし、保身に走って相月と流火を売ってしまったのだと心を病ませている春哀は自分から離れた方が光緒も幸せになれるだろうと思っているので探すことをしない。どうか、妹に苦難が訪れず幸せに生きてほしい。

相月流火『守り切れなかった弟と妹』
「ごめんなさい。そうちゃん、りゅうちゃん、本当にごめんなさい。駄目なお姉ちゃんで本当に、ごめんね」
 お互いの両親の仲が良く、家族るぐるみで親しくしていた。光緒と流火が生まれる前から相月の面倒を見ていた春哀にとっては弟同然の存在で、初めてできた兄弟であった。それは光緒が生まれてからも変わらず、血縁の有無に関わらず家族は家族なのだと大切にしている。そんな春哀が流火が生まれた直後に両親を失った相月と流火を引き取ったのは当然の流れであった。3匹の弟妹を不自由な思いをせず養おうと春哀は頑張りすぎているところがあった。その結果が今の状況だから報われない。
 豆雨に屈し、売るような形でホタルに2匹を売ることになった罪悪感は何年経っても薄れることがなく。年々募る一方で心を病ませている。今、2匹はどうしているのだろうか。大切にされているだろうか。幸せにしているだろうか。思うことはたくさんあり、成長した姿を一目でも見たいという気持ちはある。しかし、自分が2匹を思う資格はないと口にすることはできず。恨まれるようなことをした自覚はあるが、実際にそれをぶつけられることも怖くて会いに行くこともできていない。

ホタル・豆雨『全ての元凶』
「お願いします。私はどうされても構いません。だから、だから! あの子たちには手を出さないでください!」
 弟妹たちと過ごす幸せの日々を壊し、全てを狂わした元凶たち。色違いの妹たちに魔の手が伸びないように隠し、守ろうとしていたというのに……よりにもよって目をつけてきたのは裏社会に通じる財閥の令嬢・ホタルであった。ポケモンコレクターのホタルは流火と光緒を欲して近寄ろうとした。それを阻止しようと奮闘してきたが、ホタルに邪魔だと認識されてしまったのが運の尽き。ホタル様の害なすものはいかなる手段を使ってでも処分すると豆雨に捕らえられてしまった。拷問も性的な乱暴も行われ、心身共に疲弊した。それでも皆を守りたい一心で耐えてきた。だというのに、この悪魔は「これ以上粘るというのであれば同じようなことを貴様の妹たちにもしてやろう」と言うのだ。自分だけならばまだしも、妹たちにまで酷い目を遭わせたくないと思った春哀は豆雨に従い、ホタルの願いに頷くしかなかった。
 何も持たぬ弱い春哀が家族を思う気持ちだけで何日何週間と豆雨からの行為を耐え抜いたことに感心したホタルはご褒美として温情を与えた。それは相月と流火だけ高値で買い取り、実妹である光緒は諦めてあげようという話。光緒だけでも救うことのできたとも言えるし、血縁など関係ない大事な家族と言っておきながら結局血の繋がりのない弟妹たちを見捨てたとも言える結末だ。当然、ホタルから支払われたお金には手をつけることができず、けれども光緒に何かあったときに使うかもしれないと捨てることもできず。何もかも中途半端になっている。

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