「すみません、遅くなりました」
「朱希、おはよう」
「おはようございます」
渚と竜ヶ崎の姿はまだない。
「2人共まだ来ない…」
「ごめん、遅れちゃった」
「すみません!!」
走ってやってきた2人。
「もう、2人共何してたの?遅かったじゃない」
「実は」
「僕達さっきまで学校のプールでリレーの引き継ぎの練習をしていたんです」
…これで、一応みんなリレーに対応はできるようになったのか…
「さぁ、みなさん!!頑張っていきましょう!!」
「「「「おーっ!!」」」」
俺が泳ぐのは真琴さん達のリレーの後か…
上から見るのもいいけど、近くで見たからと言う理由で建物から出てすぐの壁に寄りかあっていた。
「これが、最後のチャンスか…」
リレーがあと少しで始まるというときに聞こえてきた足音と声。
「待ってください、松岡先輩!!」
嫌な予感がして視線をそちらに向ければ走って出てきた凛と似鳥。
「アイツら…リレーにエントリーしてたのか…」
「あれ、御影君がいない…」
「あ?朱希は…」
一瞬悔しそうに顔をしかめた凛だったが似鳥の言葉で視線を観客席の方に向けた。
「俺がどうかした?」
「「え?」」
「おはよう」
ひらひらと手を振って、視線を真琴さんたちに戻す。
「朱希はやっぱり1人か…」
「まぁね。俺は個人でやる方が好きだからな」
真琴さんが水の中に入り、スタートの準備をする。
「ま、話は後な。俺はこれを見届けねェといけねぇから。仲間として」
ペースは順調だった。
上手く竜ヶ崎まで繋がった時、凛が手をギュっと握りしめた。
それに気づいて、顔を見ると悔しそうな、羨ましそうな表情。
「…凛…」
あそこに、自分がいたかったと思っているのか?
あの写真みたいに…4人で…
…俺が、お前の傍にいたなら…お前はまだあそこで笑ってたのか?
胸の辺りを強く握りしめて視線をプールに戻す。
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