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"絶対に守らないといけない存在がいる場合"、まあ特にそれは呪術界として金になるあるいは繋がりに関係するニンゲンって感じだけど、それがある場合、まあつまりごく稀なケースにおいて#name#が出されることがわかった。

今日、また血だらけで帰ってきたアイツと、付き添ってた七海が疲れたように#name#に声を掛け、別れたのを見た。


「悟、知ってるかい?#name#が任務から帰ってきた時のルーティン。」
「はあ?知るワケない。クラスメイトのストーカーとか辞めとけよ。」
「たまたまだよ。……そろそろかな。」

しっと、指を口によせ静かにしろと伝えてくる。つけていたテレビを消音にして傑が窓を開ける。せっかくの冷気逃げんだろとか思ったけど、手招きされるまま窓の傍による。