フィガロにとってのレノックス

2023/06/18

最近、レノックスへの興味や好感度がぐんぐんと上がっています。考えれば考えるほど面白く感じて好きになるのです。

今日は、その興味深い男・レノックスが、迷える大人・フィガロにとってどんな存在なのか考えてみました。



フィガロにとって特別な存在と言うと、まず1番にあがるのが愛弟子・ファウスト
続いて大切な子どもたちであるルチルとミチル
そして、師匠と弟弟子、双子先生とオズ
彼らがフィガロにとって特別大切なのは本人も自覚があると思います。

レノックスのことは。
なんとなく、特別大切だという自覚は無さそう。けれど、私としては、レノックスはすごく貴重で特別な存在なのでは?と思うわけです。



年齢・実力・知識・経験等、色々踏まえて間違いなくフィガロが立場的に上です。
というか、フィガロは誰といても立場的に上になりますよね。フィガロの上に立てるのは双子先生くらいのものでしょう。
だから、フィガロであろうが、フィガロ様であろうが、フィガロ先生であろうが、フィガロはいつだって頼られ信頼され与える人です。
いつだって彼は前に立ち上に立ち、みんなに崇められ恐れられてきた。

でも、レノックスは誰とでもありのまま話す人なので、フィガロ様ともフィガロ先生とも対等に話してる気がします。
もちろんそこには親しみの籠った尊敬や親愛がある上で。

もし、フィガロの長い人生にターニングポイントがあるとしたら、私はふたつの出会いだと思っています。
フィガロ様として、ファウストとの出会い。
フィガロ先生として、ルチルとミチルとの出会い。
このふたつの出会いはフィガロに大きな愛と悩みをもたらしたターニングポイントだと思います。

そうよく考えると、フィガロ様とフィガロ先生、その両方のフィガロを知るのはレノだけなんですよね。

ファウストが知るのはフィガロ様で、ルチルとミチルが知るのはフィガロ先生。
双子先生とオズが知るのはただのフィガロかもしれませんが、彼らは今のフィガロよりも昔のフィガロ、ルチルとミチルに出会う前のフィガロを見ている気がするのです。
北にいた、過去のフィガロ。
フィガロに関わる多くの人は、何かしら自分の中にフィガロ像があり、そのフィルターを通してフィガロを見ていると感じることがあります。大魔法使いだったり、博識な大人だったり、お医者様だったり。そのフィルターはフィガロがつくりだしたものではあるものの。
ですが、レノックスという男はそのフィルターを持っていない気がします。
フィガロに少々当たりが強かったり、過剰に怯えたり控えめだったりしないというのは、そのフィルターを持っていないからこそできることのように思えるのです。

フィガロ様 と フィガロ先生。
レノックスは、両方のフィガロを無理に知ろうとも見捨てようともせず、ただ目の前にいるフィガロという人を見て自分なりに理解しようとしている気がします。
恐れるべき怖い存在としてではなく、誇り高き崇めるべき存在としてではなく、優しい慕うべき存在としてではなく、そんな一面もあるというだけの、ひとりの人として。
頼れるけれど、どこかしかたない人として。



もしいつの日か。素直になれない、失うのを怖がる臆病な自分を心の中に隠しているフィガロの背中を押す人がいるとしたら。
フィガロに、愛をありのまま伝えたらいい、と言ってくれる人がいるとしたら。
それは、レノックスなのかなと思っています。
彼ほど静かに一途に孤独に愛を抱えていた真っ直ぐな人はいませんから。
まっすぐにフィガロの目を見つめてフィガロの心に話しかけようとできる、迷うフィガロの心をどこまでも追いかけていつまでも待って伝えようとできる、そのまっすぐさを持つのは彼、レノックスだけですから。

(と、思っていたところに先日のメインストーリー2部でした。レノックスに言われて心のままありのまま叫んだような言葉が、本当に、痛くて嬉しかった。)

フィガロを救えるのは、きっと、かわいい弟子と生徒。
だけど、横を見れば、友人とも他人とも言い難い、だけどちゃんとフィガロの言葉を聞いてくれる、一緒に大切なもの大切な人を守ってくれる、また自分を傷つけて…と言ってくれるような、フィガロの心を案じてくれる人もいるのだから。

フィガロ。時には愚かになってもいいんだよ。

と思うこの頃です。