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「ふざけてばっかいないで、おそ松兄さん」
チョロ松さんが、赤いシャツの彼をじとりと睨む。
おそ松さんはおどけたように肩をすくめて、おお怖い、と小さく笑った。
「んじゃなまえちゃん、おそ松さんとちょっと真面目な話、しようか」
おもむろに立ち上がった彼が、私の隣に腰掛ける。
太ももが触れ合うくらいの位置に座った彼は、にっこりと笑う。
「まず、なまえちゃんに俺達が約束することみっつね」
顔を覗き込むように私を見つめるおそ松さんに、小さく頷いて、赤茶の瞳をじっと見つめる。
宝石みたいな目はとても綺麗で、瞬きをする度、長い睫毛がぱちぱちと揺れた。
「ひとつめ、俺達はなまえちゃんを殺さない」
「ふたつめ、俺達はなまえちゃんを大切にする」
「みっつめ、俺達はなまえちゃんの同意なしに処女は奪わない」
薄く笑みをたたえるおそ松さんが、ね、と小首をかしげる。
「そんで、なまえちゃんが俺達に約束して欲しいこと、みっつ」
「ひとつめ、俺達を裏切らないで」
するり、手のひらに骨ばった指が絡む。
「ふたつめ、俺達にやさしくして」
細い指が、つつ、と内肘をなぞって、肩にさしかかる。
「みっつめ、いつか、みもこころも、俺にちょうだい」
ふに、と指先が唇にくっついて、おそ松さんは今までで一番綺麗に笑う。
あまりに綺麗な笑みにみとれていると、そのまま唇をふにふにと弄ばれた。
(え)
長い睫毛が、触れ合いそうなほど近づく。
え、ちょっと、まって。
「死ぬか?」
低い声で唸るカラ松さんの表情は、よくわからない。
少しばかり青い顔をしたおそ松さんが両手を挙げて、冗談だって、と苦く笑った。
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