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「すまないハニー」


凛々しい眉を下げて、カラ松さんが小さく微笑む。


「先程のみっつめは訂正だ。ただしくは、みもこころも俺達に、ちょうだい、だ」


いいか?
照れたように少しだけ頬が赤いカラ松さんを見つめながら、いいわけがないと心の中で絶叫する。
みもからだも?このひとたちに?
俺達、と俺、の違いなんて、私からしたらさほど違いはない。
だっていずれにせよ、何をさせられるかわかったものではない。
だってこの人たちは名高いマフィアの一派だ。
というかそもそも殺さないからやさしくして?
何を言っているのだろう。


「な、なんで」


このひとたちは、なんのためにわたしのことを連れてきたのだろう。


「俺達のファミリーにはさ、女の子がいなくて」
「女の子って、やっぱ、必要なんだよね」
「……まあ、ファミリーの華って意味もあるし、男にはできないことも出来るしね」


だから、うんって、いって。
懇願のようなその言葉は、しかしNOと言えない圧力を含んでいる。


「だいじょうぶだよ、ちゃんと優しくする」


優しく、とは。
何を指すのか全くわからないけれども。
恐怖におもわず頷いたわたしに、嬉しそうに差し出された拘束具を指しはしないだろうと、今すぐ消えてしまいたかった。

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うたかた