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「遅かったね」


チョロ松さんはそう言ってちらりと私たちを見た後、興味なさげに視線を前に向けた。
大きな机に、ご飯の用意は7人分。


「なまえちゃん、こっち!」


ぶんぶん手を振る十四松さんが、一番手前の誕生日席を指さす。
言われるがままに席に付けば、右斜め前のトド松さんがにっこり笑う。


「それじゃ、なまえちゃんを歓迎して」


乾杯。
おそ松さんの音頭にあわせて、7つのグラスが掲げられる。
ぐいと煽れば、久しぶりの水分にほっとする。


「なまえちゃん遅かったけど、何してたの?」


こてん、と小首をかしげたトド松さんにそう問われて、思わず言葉がつまる。
えっと、と視線をさ迷わせると、トド松さん以外の視線もわたしのところに集まってしまう。
ちらりと視界に入ったおそ松さんは、そっと人差し指を立てていやらしく笑う。


「なまえちゃんぐーすか寝ちゃっててさぁ」


起こすの、ちょっと躊躇っちゃったんだよね。
ヘラヘラ笑ったおそ松さんに、5人は納得したみたいだった。


「おそ松兄さんクソエロいから今度から気をつけた方がいいよ……ひひ」
「一松が言うー???まあムラっとはしたけどさぁ」
「何もしてないだろうなクソ童貞」
「いやそれお前らもだから!」


けたけた笑うおそ松さんを横目に見て、ぐいとグラスを煽る。


「う」


口元を抑えたわたしを、いの一番に振り返ったのは十四松さんだった。


「え、なに、どうしたの?苦い?不味い?」


ふるり、と小さく首をふる。
まずくはない。だけどこれは。


「わたし、未成年です……」

喉が焼けるように暑い。
勢いよく飲み干したそれは、紛れもないアルコール。
じわじわあつい視界のむこうで、六人が一斉に立ち上がるのが見えた。

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うたかた