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ひらり、ひらり、裾が揺れる度、足首がちらちら見え隠れする。
上質な布をたっぷりとふんだんに使用した真っ赤なドレス。
けれど胸元は惜しまんばかりにがばりと露出されており、いつまで経っても肌を見せるのは得意ではない。
「buonasera」
そう言って、微笑むだけで良いと教えられた。
そっとまつげを伏せて、くすりと口角をあげる。
そうするだけで良いのだと。
教えてくれたのはトド松さん。
話をさせて欲しい、と近づいてくる男は、事前に教えられた情報で身元を確認して、これだという男の手のひらをするりと撫でる。
そうして、うっそりと微笑めば。
何もかも思い通りだと、笑ったのは十四松さん。
あなたの名前を教えてくれ、と言われたら。
もう落ちてる。
だから、そっとふたりでテラスに出て、gattinaと小さくつぶやいて相手の瞳をまっすぐ見つめろと言ったのは一松さん。
するりと肩をだかれたなら、そっと身を翻してかわして、唇に人差し指を立てて。
それから小さなメモを差し出せと、落ち合う場所が書かれたメモの束をくれたのはチョロ松さん。
メモの場所へいくときには、6人に声をかける。
私の姿を視界に入れて笑った男が、私の後ろを歩く6人を見つけてさあと顔を青く染める。
おいたがすぎるな、と。
くすくす笑いながら、わたしを後ろから抱きしめるのはカラ松さん。
ほんと、とんでもない性悪になっちゃったものだねえと。
そうなることを強いたのは彼らなのに。
自分のことを棚に上げて、いたずらっ子のように笑うのが、おそ松さん。
「Scusi!」
私が小さく微笑めば。
目の前の男は、絶望に染まるのだ。
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