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飛び交うのは怒号と銃声、それから悲鳴。
六つの背中を見つめながら、弾丸を撃ち込んでいく。
血しぶきを浴びると嫌がられるから、気をつけないと。


「これでおーわり」


軽いおそ松さんのその合図で、あちら側の頭がゆらりと膝をつく。
やっと終わったかとため息をついた瞬間、首元にヒヤリとした冷たい感覚が走る。


「銃を捨てろ」


低い声が耳に響く。
聞いたことのある声に、目の前の六つの顔が呆れたように歪む。
あ、しくった。


「なまえちゃんのこと好きなんじゃなかったのぉ?」


あの日、パーティで熱心に声をかけてきたひとりだ。
肩をすくめたおそ松さんが最初に銃を床に捨てて、こーさんこーさん、と両手を軽く上げる。
ほかの5人も、それに倣うように丸腰で手を掲げた。


「好きじゃねえ、こんなクソビッチ。気分が悪い」
「そんな事言わないでよぉ。てかなまえちゃん処女よ?」
「あ?なわけねえだろうが。松野家のお姫様か何だか知らねえが、血の繋がりのない唯一だって?」
「……そんなに情報洩れてんのぉ?」


すぅ、と目を細めたおそ松さんの空気に、後ろの男がぴくりと身体を震わせる。
これくらいでビビるならやめとけばいいのに。


「お前らが触れ回ってんだろうが。今までにない例外だからよ、他のファミリーは怪しんでる。下世話な関係だろって」


毎晩毎晩、お楽しみなんだろ?
下卑た笑い声の男が、わたしの太ももをするりと撫であげる。


「……なまえ」


唇をかみ、血走った目で今にも飛びかかりそうなカラ松さんを、苛立った様子のチョロ松さんが名前を呼んで諌める。


「少しくらいいい思いさせてくれねえと」


スカートがぐいと捲りあげられて、一松さんが真っ赤な目で殺すを連呼しているのが視界に入る。
十四松さんはいつもの笑顔ではなく全くの真顔で、瞬き一つせず男を睨んでいる。


「ねえ、その子はやめてくれない?」


余裕のないトド松さんが、少し震えた声をあげる。
男の手のひらが一度止まって、それからばかか、と声が響く。


「やめねえ。お前らに恨みのあるヤツなんざごまんといる」


いい趣味してんじゃん。
はっ、と乾いた笑い声を漏らすおそ松さんは、だけどちっとも笑ってなんていなかった。

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うたかた