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(十四松独白)
初めて見た時にね。
なんて小さくて可愛い生き物なんだろうって思ったんだ。
なまえちゃんの噂はね、ずっと聞いてた。
だけど、実際に見た時は噂とはかけ離れていて、おそ松兄さんの隣で小さく震えるなまえちゃんを、僕は守ってあげたいなって思った。
今まで、そんなこと思ったことなんてなかったのに!
一目見た瞬間、そう思った僕に、僕自身がいちばんびっくりした。
でもねでもね、なまえちゃんと一緒にいて、優しさとか、可愛いところとか、甘さとか、だけどチラチラ覗く僕らと同じ匂いに、その思いは間違いじゃないなって思えたんだよ。
血を見て震えてたなまえちゃんは、がんばって、努力してくれた。
血を怖がらなくなって、僕らを怖がらなくなって、僕らの前で柔らかく笑ってくれるようになった。
怪我をした僕らの手当をしてくれたり、少し落ち込んだ日には黙って隣にいてくれたこともあったし、僕らの無茶なお願いごとを困った顔で笑いながら聞き入れてくれたり。
だからね、僕らはなまえちゃんのことが大切だし、宝物だと思ってる。
ねえなまえちゃん、なまえちゃんは男の心を喰らう悪魔、だなんて呼ばれていたけれど、僕はそうは思わない。
でもね、もしそうだったら、なまえちゃんが僕の心を食べたいんだったら。
僕はなまえちゃんになら食べられても、いいかな。
ねえなまえちゃん、すきだよ。
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