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頭がガンガンと痛むし、視界がチカチカする。
踏ん張ってもまっすぐ立ってくれない身体は自分のものじゃないみたいで、思わず舌打ちが漏れた。

油断した。

戦いには慣れたつもりだったのに、なかなか上手くいかない。
小さくため息をついて、ベッドに倒れ込む。
胃がむせかえるように熱くて、吐きたいのに吐けないのがもどかしくて仕方ない。

「なまえだいじょーぶー?」

ノックもなしに開いたドアから聞こえたのは間延びした呑気なおそ松さんの声で、だけどそれに返事をする余裕もない。

「ひっどいことするよね、全く」

苛立った声色のチョロ松さんが、ベッドで蹲るわたしの傍にペットボトルの水を差し出してくれて、よければ飲みなよと声をかけてくれた。

「ヤバい毒?」
「んや。一松とトド松に調べさせたけど、1晩も経てば無くなるってさ」
「1晩もなまえをこの状態にしておくわけ?なんか他に手は無いのかよ」

眉を顰めるチョロ松さんは、とっても優しい人だと思う。
そもそも、私がなぜこんな状態になっているのかと言えば、任務でポカしたからにほかならない。
あろうことかターゲットに私の目的はバレていて、そして毒を盛られたことに気づけなかっただけ。
幸い、そんなにキツイ毒ではなかったものの、死んでいても文句は言えない失敗だった。

「まあ心配だよねェ……」
「しんどそう……」

肩で息をするのがやっとで、まともに言葉も紡げない自分の口に苛立ちが募る。
ぎり、と唇をかんだ私に、おそ松さんがへらりと笑った。

「俺らの大好きな可愛いお口傷けんのやめて*?」
「言い方キモイな……でも、なまえ、それやめな。しんどいなら我慢しなくていいから……でも僕今から仕事なんだよね……明日にしたいけどそんな訳にも行かないし……でも心配だし……ああもうどうしよう」

私の頬をそっと撫でて、時計を気にするチョロ松さん。
わたしが気力を振り絞って返事をするより先に、おそ松さんが私の髪を撫でた。

「朝まで俺が見とくわ」

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うたかた