特別な存在−7


●R-18描写


その晩、荼毘は布団にいつものようにイズを押し倒した。イズは珍しく、少し困ったような表情を浮かべる。


「また?懲りないね。もう俺に聞いちゃいけないこと考えるのも難しいんだけど」

「あぁ、別にそれはもういい。今日は突っ込まねぇし」

「は?」


イズが疑問符を浮かべるのも無視して、荼毘はイズのシャツをめくる。露わになる白い肌に武骨な自身の手を這わせると、イズは焦ったようにした。


「いや、一方的にイかせるだけじゃ勝負無効だからね?」

「分かってるっつの。だから今日は勝負じゃねぇって言ってんだ」

「え…」

「おとなしくイかされてろ」


荼毘の言葉に驚いたようにするのを見てほくそ笑みつつ、荼毘は胸元に口を寄せる。色づいた先端を舐め上げると、イズの声が漏れた。
普段、こんなことをせずにとりあえず解して突っ込んでいるからだろう、イズの喘ぎ声には明らかに戸惑いもあった。


「んっ、あ、ちょ、なんで、」

「うるせぇ」


抵抗すらしようとするのを制して、イズのジャージを脱がせると、イズの自身をそっと指で撫でた。裏をつ、と人差し指でなぞると、びくりと震える。
いつもより敏感な反応を見せるイズに薄く笑うと、イズのものを弄りつつ胸元への愛撫も再開した。


「んあっ、ぁっ、だ、びさん…!」

「…いつもよか感じてるみてぇだが…やっぱ後ろないと足りねぇか」


イズの反応は良いが、どこか物足りなさそうでもあるので、やはり突っ込むことにした。今日は、たとえ荼毘が先に達したとしてもやめるつもりはない。もう、勝負が目的ではなくなっていた。この行為は、手段ではなくなっていたのだ。



***



一方のイズは、荼毘のしていることに混乱していた。勝負でもなくこんなことをするなんて、まるでこの行為が目的であるかのようだ。
後ろをほぐし始めた荼毘は、明らかにいつもと違う。余裕があるというか、勝とうというような意志は全く感じられず、こちらの反応を楽しんでいた。

普段と異なり、まるで前戯のようにあちこちを責められたために、このままだとヤバイ、と内心で焦る。思わずイズは荼毘の逞しい腕を緩くつかんだ。その目がこちらを捉える。


「も、今日、だめ…だから…!」

「可愛い反応するな」


荼毘はふっと笑うが、言った直後に自分で驚いたようにする。そして、「そうか、」と何か1人ごちる。


「…?」

「あれだな、お前かわいいな」

「は!?」

「あぁ、すっきりした。かわいいんだわお前」

「な、なに言って…」


いきなり納得して言うことではない。荼毘は本当に謎が解けてすっきり!という表情をしていて、イズの混乱をよそに再び後ろを解すのを再開する。毎日のようにしてきたからか、簡単に解れてしまう。
そこへ荼毘が自分のものを持ち出して宛がうのはいつもと同じ。同じなのに、荼毘の表情だけが違う。イズの心境も然り。
まったく受け入れる心の準備ができていないのに、荼毘はぐっと押し入って来た。息が詰まり、押し寄せる快感に声も出ない。

しかしイズもついいつもの癖で締め付けてしまう。熱い荼毘のものが、輪郭がはっきりとするかのように中に鎮座しているのが分かる。
いつもならそこで動き出すのに、荼毘はわざわざイズの胸元やら腰などを指で責める。


「ひっ、あっ、」

「どこが好きか、も聞けねぇんだよな。なら好きにやらせてもらう」


そして荼毘は胸元を弄りつつ、自身でイズの中を探る様に突き上げる。まるで、中のいいところを探すかのようだ。


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