Modern: Revolution for Revolution
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「アルレシア、お前がそういう態度ならこっちにも考えがある」
「俺を滅ぼすか?」
皮肉げに笑うが、イギリスは悲しそうな顔をする。
「…お前に攻撃したいわけないだろ」
「どうだか。俺は後進国だからな」
「あんなの、俺の意思じゃなかった!」
「じゃあなんだよ」
アルレシアの冷たい声。
イギリスは肩をびくりとさせる。
「…、口をついて出て来た」
「じゃあ無意識の本心なんだろ」
「ちげえよ!」
「は?」
要領を得ない会話にアルレシアは苛立った。
「何が言いたいんだよ」
「俺は…!俺は、お前が…」
イギリスが言い切る前に、そこへイギリス兵がやって来る。
「もう限界です!撤退命令が出ました!」
「…、」
イギリスはこちらに何か言いたげな顔を向ける。
だが、振り切って兵とともに走って行った。
***
1778年、フランスがアメリカ側に立ちイギリスに宣戦。
その後、スペインとオランダもアメリカ側で参戦した。
植民地への下心があったとされ、あわよくば大陸の土地を得ようとしていた。
一方イギリスは、アルレシアに対してまだ大きなアクションを起こしていなかった。
フランス、スペイン、オランダの参戦によるところが大きい。
今だアルレシアの力は強大なのだ。
そして、1780年。
イギリスはアメリカに対して海上封鎖を行ったのだが、これに反発したのは逆に被害を受けるヨーロッパ各国だった。
ロシア、スウェーデン、デンマーク、プロイセン、ポルトガルはこうして武装中立同盟を組み、イギリスは孤立した。
しかしイギリスは軍事力がヨーロッパ最強であることを楯に、こうした国々に強硬姿勢になった。
対アルレシア海上封鎖。
イギリスはこれを行ったのだ。
イギリス海峡、アルレシア領海の制海権を持つイギリスのこの政策は、第一次英蘭戦争で問題になった北海封鎖を現実にした。
表面上はアメリカを支援するアルレシアへの制裁としての海上封鎖だが、実際はオランダ、デンマーク、スウェーデン、ロシア、プロイセンを北海に閉じ込めるものだった。
当然各国は反発し、アルレシアもやはり大きな被害を受けるため、ヨーロッパ情勢は大きく動く。
1780年12月、アルレシア独立宣言。
イギリスとの間で、独立戦争が始まった。
***
アルレシアはイギリスの屋敷を離れ、本土の自分の屋敷に帰っていた。
独立宣言を発表した直後、イギリスは軍の編成を始め、開戦まで秒読み状態だからだ。
「本土西岸の防備を固め、西側の離島要塞に海軍3師団を駐留、一般市民の疎開を始めろ」
アルレシアは指示を出しながら、慌ただしく動き回る人々の合間を縫って玄関へ向かう。
来客が来ているそうだ。
扉を開くと、そこにはオランダとフランス、スペインが立っていた。
「わ、どうした?」
アルレシアは驚いて三人を見上げる。
「独立宣言したって聞いて、お兄さんたち心配で」
フランスがまずやたらキラキラしながら口を開く。
「親分もめっちゃ心配してんねんで!」
スペインもフランスからブルボン的なものが移ったのか、眩しい。
「…まずは、独立を認めたる」
そんな中オランダは冷静にそう言った。
「ありがと」
笑うアルレシアの髪をオランダが撫でるように梳くと、フランスとスペインはずるいだの何だのと騒ぐ。
「静かにしねま。アルレ、俺らはお前を支援する用意があんねや。アルレが必要とすんならな」
三人はそこで真剣な表情になる。
アルレシアのプライドを鑑みて、わざわざ聞きに来てくれたのだろう。
「ありがとう……頼んでも、いいか?」
本土戦が考えられる今、頼れるものは頼りたい。
オランダは表情を緩め、フランスとスペインもうれしそうにする。
「アルレに頼んでもらえんのえらい嬉しいなぁ!」
「ほんとに。来た甲斐あったよ」
「任せとき」
三人の暖かい言葉にアルレシアが安心していると、さらに別の声がかかる。
「俺様も手貸してやるぜー!」
「僕も参加しようかなぁ」
やって来たのはプロイセンとロシアだ。
「久しぶり、ロシアははじめましてだな」
まさかの二人に、アルレシアも驚く。
「はじめまして、アルレシア君。独立するんだってね」
「まぁな」
「俺様が来たからには眉毛野郎なんて屁でもねぇ!」
「でもお前ら中立じゃねえの?」
「アメリカ君に関してはね。アルレシア君に関しては僕らも直接影響があるから」
アルレシア独立戦争にはかなり踏み込んで加担してくれるらしい。