Modern: Revolution for Revolution
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アルレシアが比較的緩やかに変革したのに対し、同じく平和的にことが済んだのはザクセンやヘッセン、イギリスくらいだった。

戦争の末独立したベルギー、ギリシャ、革命が失敗したポーランド、イタリアでは流血の事態になっている。

アルレシアでは1830年中に憲法が制定され、二院制の議会が設けられた。

1831年に選挙が行われ、議会が集められ、資本家と豪商を中心とする議員たちで構成された。

議員がそのような人々で構成されたため、まず決められたのは産業革命の推奨とイギリスとの関係の強化、そしてアジア・アフリカとの貿易だった。

特にアジア貿易に本腰を入れるため、ヨーロッパ列強と関係を密にしようとした。


そうして、アルレシアは国際社会にどんどん関わる方向に転換した。



***



「よお、プロイセン」

「え…」

最初に訪れたのは、プロイセンだ。

1834年、ドイツ関税同盟が結ばれ、プロイセンを中心にザクセンやバイエルン、ヴュルテンベルクなどドイツ連邦の主要国が経済統合を始めていた。

その規模は強大で、そこに目をつけた。

アルレシアとプロイセンは別に仲がいいわけではなかったのだが、今回その仲を縮めに来た。

「え、お前どうしたいきなり」

「お前がどうしたんだ」

慌てるプロイセンを見て、アルレシアはくすくすと笑う。

すると、プロイセンは顔を赤くした。

「怒った?」

「い、いや…」

横柄さがないプロイセンは新鮮だ。

「まぁ入れてくれよ」

「…おう」

プロイセンの家はやたら綺麗で、小洒落ている。

「結構流行りとか敏感なんだな」

「いや、この前ハンガリーに家見て笑われたからフランスに頼んでやってもらっただけだ」

「なんだよ。まぁお前がロココ調好きとか言うのもキモいけど」

「うるせえな!」

そう軽口を叩きつつ、案内されたソファーに座る。

プロイセンはワインを持って来て、ヴェネツィア産らしいグラスに注ぐ。

「で、どういう風の吹き回しだよ。いきなり俺様のとこに来るなんてよ」

「お前と仲良くなりに」

「金だな」

じと目のプロイセンに苦笑する。

さすが、頭はいい。

アルレシアは簡単に建前を捨てる。

「その通り。お前、これからもっと強くなるだろうし」

「…今まで見向きもしなかったくせに」

プロイセンはそっぽを向く。

「まぁそう言うなって」

プロイセンが向いた側のソファーに移動し、ぐっと顔を近付けた。

「それに俺、強いやつは好きだ。お前みたいなのもな」

「…へぇ」

急に、プロイセンの目付きと雰囲気が変わった。

突然それらは鋭くなり、そして、プロイセンはアルレシアをソファーに押し倒した。

「じゃあ…俺のもんになれよ」

「…は?」

「そう言うなら俺に寄越せ…お前の心も、体も」

プロイセンはアルレシアの頬を撫でる。

「俺男だけど」

「知ってる。初めて会ったときから、ずっと機会を伺ってたんだ…お前を手に入れる機会をな」

「…ふーん、」

アルレシアは腕を掴むプロイセンを退けようとするが、力ではもう敵わない。

「強くて綺麗なお前を、この手で好きにできたら…ってな」

「変態か」

右手だけ自由にし、そしてアルレシアはプロイセンの股間を鷲掴んだ。

「へ、」

「1万年早い」

「―――!」

ぐ、と力を篭めれば、プロイセンは声にならない悲鳴を上げてアルレシアの上に倒れた。

「重い…」

アルレシアよりもかなりでかい男に完全に体重をかけられ、さすがに体が悲鳴を上げる。

「…てめえの…せいだろ…」

「手出したのはお前だろうが」

そう言いつつ、自分の胸の上に乗っかる銀髪に指を通した。

指通りがよい。

「…別に、お前の財布しか興味ないわけじゃない。なんだかんだ長い付き合いなんだ、知ってることのが多い。仲良くやろうぜ」

プロイセンは、無言で頷いた。

しかし、太ももを撫でて来たため蹴り飛ばしておいた。


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