三十年戦争: 北欧の獅子散る


はじめ、ハプスブルクぶっ潰し隊だったのは
フランス、スウェーデン、デンマーク=ノルウェー、オランダ=アルレシア、イギリスだった。

一方のハプスブルク側は、
オーストリア(ハンガリー、チェコ、スロバキア)、バイエルン、ザクセン、スペイン(ロマーノ、ベルギー、ルクセンブルク、ポルトガル)である。

プロイセン(ブランデンブルグ)、ハンザ同盟諸都市は中立、
北イタリア、スイス、オスマン帝国、トランシルバニアはフランス寄りの中立だった。

それが、第2ステージが終わる頃には、
フランス、スウェーデン、オランダ=アルレシア、ハンザ同盟諸都市
vs
オーストリア、バイエルン、スペイン、ザクセンとなり、

完全な中立はイギリス、プロイセン、スイス、オスマン帝国、トランシルバニア、
オーストリア寄りの中立がデンマーク=ノルウェー、
そして係争地となったのが北イタリア、
といった具合に書き換わった。

戦力としては五分五分だ。


1630年、スウェーデンは帝国に侵入し、第3ステージが開始される。
スウェーデン軍も皇帝軍も食糧が乏しく、両者はまずその調達に努めた。

戦端が開かれるのは1631年。4月にザクセンは復旧令を撤回しない皇帝についに業を煮やし、スウェーデンと同盟した。皇帝軍は戦力の確保を急がねばならなくなり、5月、マルデブルク市を略奪し、3万人中2万5000人が虐殺され、女性たち5000人が軍の雑務に徴収された。


「あの皇帝許すわげにいがね。力さ貸せ」

「ヒッ…!し、仕方ねぇなぁ、お、俺様がお力を貸してやるよ!」


6月、スウェーデンの脅迫に負けたプロイセンは中立からプロテスタント側に回り、ヘッセンを含め北ドイツ一帯がスウェーデンに味方した。
スウェーデンは快進撃を続け、1632年までは負けなしだった。
しかし、その年にヴァレンシュタインが復帰し、11月、スウェーデンは国王を失う大敗を喫する。

幼い王女がスウェーデン王位につくと、宰相が実権を握り、スウェーデンとドイツのプロテスタント諸侯の間でハイルブロン同盟が結ばれ、フランスも出資して影響力を維持しようとした。
しかし1634年、ヴァレンシュタインを暗殺しその軍勢を直属にした皇帝軍は、スウェーデンをネルトリンゲンでさらに大敗させ、翌1635年には帝国のプロテスタント諸侯とプラハ条約を結んで和睦してしまった。

プロテスタントの敗北である。



一方その頃、オランダとアルレシアはスペインとポルトガルとの間で戦いを繰り返しながら貿易を拡大し、三十年戦争で出資や武器の販売を行っていた。けしかけるだけけしかけたデンマークに続き、2人はスウェーデンやプロイセンのところに行って武器を売り付ける。


「最新の火縄銃いかがですかー」

「げっ、アルレシア!」


アルレシアを見るなり顔をしかめたプロイセン。国家になって初めて会った。


「久しぶりだな、プロイセン」


オランダがスウェーデンに商談を持ち掛けているのを横目に、プロイセンに武器を買わせるべく話し掛ける。


「な、何の用だ」

「いや、プロイセンがレベル上がったって聞いてさ…なんだかんだ12世紀からの仲だろ?やっぱ…嬉しいなって」


少し照れたように笑うアルレシアに、プロイセンは顔を赤らめた。アルレシアとしては、友達と言えばデンマークやプロイセンはガードが弱まると思ってのことだったが、プロイセンはただアルレシアの笑顔に照れている。結果は同じだが。


「だから、さ。プロイセンに、勝って欲しいんだ。その助けになれば、と思って武器売りに来たんだけど、買わね?」

「…買ってやらんでもない」

「毎度あり。基本セットは火縄銃15本を1セット、大砲を5門1セットにしてある。それぞれの価格はこの表を基準に計算してくれ。それから、弾薬については…」


さっと笑顔は消え、アルレシアは仕事をする顔になる。プロイセンは豹変ぶりに狼狽え、言われるがまま「それで頼む…」と言ってしまっていた。 しまったと気付いたときには時すでに遅し。契約完了だった。

オランダも上手いこと売り付けたらしい。目配せして契約書を交換し、確認する。お互い思ったより儲けていたので、思わず口角が上がった。
頭を抱えるスウェーデンとプロイセンを見て、フィンランドは内心で「守銭奴怖いよー…!」と震えていたのだった。


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