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領土の拡大としてポーランドを求めるロシア、このままフィンランドも支配下に置くつもりでいるため、スウェーデンから睨まれている。


「そうです、広大なフィンランドを獲得できるのですから譲歩があってもいいでしょう」

「まともに使えるのはヘルシンキ周辺だけじゃない」

「それはそうですが…」

「なんで僕発言してないところでこんな言われよう…」


一応ロシアの後ろの離れた壁にいたフィンランドの呟きが聞こえてくる。スウェーデンだけが名残惜しそうに反応してそちらを見るが、スウェーデンはこの戦争で明確な勝利を収めていないどころか、ロシアに敗北している。


「まぁ、ロシアの言い分ももっともだろ。それに、北欧の領土問題は当事者間で話がついてる、ここは追認ってことにして他の議題をやるべきだ」

「何を…」


プロイセンはそんなロシアに理解を示した。ポーランド問題を前にオーストリアは怪訝にするが、それより残る大国のことを聞かなければならない。


「…ではフランス。あなたは」

「多くは望まないさ、助けてもらった身だからね。本土の保全、一部アフリカの領土について話もしたいかな。それくらい」

「そうですか。ではイギリス」

「俺も欧州の領土再編にはあんま言うつもりはねえ。ハノーファーの維持くらいか。あと、ネーデルラントのことは気にしてる」


イギリスはすでに、産業革命と海外領土にしか興味がない。大陸欧州で気になるのは、王室の発祥であるハノーファーと、国防の重要な要素であるネーデルラントについてくらいだ。


「オランダは、南ネーデルラントのことくらいですか?」

「ほやな。海外領土はイギリスとの個別案件さけ」

「では…アルレシア」



明瞭なオランダの次は、いよいよアルレシアにスポットが当たる。経済的要求の数々に、各国が固唾を飲んでこちらを見つめた。


「書いてある通りだ。関税の削減や賠償方法については国別に議論する」

「指定都市の開放、および自由通行は」

「それもそのまんま。俺が指定した都市を自由化して、それを繋ぐ街道の自由通行を保障しろ。国境での検閲なんてもってのほかだな」

「主権をなんだと思っているんですか」


商人の国境を跨ぐような移動を自由にし、さらに都市まで自由化するなど、主権を侵害されていると憤ってもおかしくはない。


「まぁ坊っちゃん落ち着けって。それで?その指定した都市ってのは?いくつあんだよ」

「104都市。大国は10から15都市くらい自由化してもらうぞ」

「それで領土を要求しねえ代わりにするわけだな」

「そういうこった」

「おいオランダどうにかしろ、お前の恋人だろ」

「ほれでどうにかできんなら好きになってへんわ。どもならんのがこいつの良さやざ。アルレ、俺は国土全域自由化でええで」

「俺もオランダのそういう話が早いとこ大好き」

「だめだこいつら」


商魂で生きる国家二人だ。貿易の障害がなければないほど利益が最大化される自由主義を標榜している。オランダはもともとアルレシアに解放された恩もあった。


「…では、一度休憩にしましょう。一時間後にお集まりください」



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