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走っていって次にたどり着いたのは、北欧の隣国、デンマークの家だ。
呼び鈴を鳴らすと、ドタドタと騒がしい音がして扉が開く。


「お、アルレシアでねえ、の…」

「…なした、あんこ……っ!?」


デンマーク、ついでノルウェーが顔を出す。しかし二人とも、アルレシアの頭上にあるフサフサとしたものを見て目を見開いた。


「とりあえず、入っても、いいか?」

「…お、おお…」


***


なにも考えられていない様子でデンマークに上げてもらったが、アルレシアもいたずらにフランスたちに昂らされて思考が停滞し初めていた。
ちゃんと喋れているかわからないまま、二人に事情を説明する。


「イギリスも離脱前にいいごどしたもんだべ…」

「めんごい。めんごい」


デンマークもノルウェーもいまだ呆けたような感じから抜けきれていない。ノルウェーはうわ言のようにめんごいと繰り返していた。


「そんで、つぎは俺らんどごってわげだな…」


珍しくデンマークの方が冷静で、ひとつ頷いてアルレシアの肩を掴む。やはりドイツなみに背が高いだけあり、かなり視線が上向く。


「…はやく…して…」


薄い色のデンマークの目を見て言うと、デンマークはぴしりと固まった。心なしか肩を掴む握力が強まっている。


「まがせどけ」


すると、ノルウェーが突然復活して、背後からアルレシアを抱き締めた。後ろのノルウェーに凭れると、ノルウェーはアルレシアのシャツの下に手を入れ、胸を弄り始める。


「んんっ!そ、こ、やめ、ぅあ!」

「ここは…?」


さらにノルウェーは、目の前に来ていたアルレシアの狼の方の耳をパクリと口にくわえた。とたんに強い刺激が走り、びりびりとした快感が下腹部に貯まった。


「あぁっ!、ん、ぅ、ひぁっ…!」

「はぁ…めんげえ…」


びくびくと震えてしまうと、デンマークがようやく解き放たれたようにハッとした。そして、目の前で繰り広げられる痴態に顔を赤くし、「あー…わりぃアルレシア、今キスすっぺ」と呟いた。
その言葉通り、デンマークはアルレシアと唇を合わせ、立ち上がるアルレシアの股間に手を這わせた。


「ぁっ、あっ、ふ、ん、」

「…エロ…」


何も考えられなくなったアルレシアの、人の方の耳元でノルウェーが囁く。それを聞いて、なんとなく、このままだとまずいとだけ意識が持ち上がる。


「あんこの後は嫌だけんど…次は俺とだ」


しかし、デンマークから引き剥がされ、後ろのノルウェーと今度は唇を重ねた。からだの向きが変わると、デンマークが尻尾を掴んで緩く撫でる。
尾てい骨あたりから下腹部にやはり快感がほとばしり、腰が揺れた。
いよいよ快感が脳内のほとんどを占めるようになり、段々と危機感すら薄らいでいく。

と、そこへ、けたたましく電話が鳴り響いた。デンマークとノルウェーの動きが止まる。


「いっげね!!スヴェーリエとの会談あっだの忘れてたっぺぇ!ノル行くぞ!!」

「…ちっ、」


ノルウェーは舌打ちをしながらも、かなり重要な会談なのか、渋々離れる。がくりと膝をつきそうになると、デンマークが「おっと、」と支えてくれた。


「歩けっか?」

「…大丈夫、」


なんとか、といった感じで立ち上がり、軽く服を整える。ノルウェーは心配げに見ていたが、本当に時間がまずいらしい、玄関まで送るとデンマークと行ってしまった。

あっという間の出来事に少し冷静になり、先程はまずかったと肝を冷やす。


「次は流されないようにしねぇと…」


それがフラグだったのは言うまでもない。


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