藍色の愛−10


アーサーはそう笑い、顔を寄せて唯斗の唇にキスを落とした。そのまま舌がまた割り入れられ、それと同時に指ももう少し奥まで侵入してくる。
それに驚いたが、アーサーはキスに集中しろ、とでも言うように舌を絡め、咥内で吸われる。

キスしていることで下半身から力が抜けて、いつの間にか、指がかなり奥まで入ってきているのが分かった。
いったん口を離したアーサーはローションを足し、また気まぐれに唯斗の自身を扱く。
それに声を漏らしながら、ふと、唯斗も触りたくなった。


「アーサー、」

「ん?」

「おれも、アーサーの、触りたい」

「っ、わかった」


アーサーは一瞬虚を突かれたようにしてから、表情を緩めて霊衣を消す。アーサーも全裸となり、怒張したアーサーのものを見て、思わず唯斗は「おお…」と声を漏らしてしまった。


「さすがにちょっと恥ずかしいな」

「それを今この状態の俺に言うのか」

「それもそうだ。では指を増やすけど、唯斗は力を抜いて、別のことに集中するんだ。いいね」

「ん、じゃあ失礼するぞ」

「なんだいその挨拶は…」


少し呆れたようにしつつも、唯斗の恥ずかしさを紛らわせる唯斗なりの抵抗だと分かっているのか、それ以上は言わずに唯斗の後ろを解すことに専念する。
一方唯斗は、アーサーのものをじかに触り、その熱さに驚いた。

アーサーの指が入ってくることを意識してしまうと力が入ってしまうため、唯斗は呼吸を深くしつつ、アーサーの自身を手の平全体で包むようにして上下に動かす。
ちらりとアーサーの顔を見上げれば、注意深く解している様子を見ながらも、唯斗に刺激されているのを耐えていた。明らかに快感に目元を歪めており、吐き出す息も熱を帯びている。

その後も、キスをしたり、唯斗の胸や自身を弄られたり、唯斗がアーサーのものを触れてみたりとを繰り返しながら後ろに入る指の数を増やされていき、やがて「3本でもしっかり入るようになったね」と言われたときには我が体ながら驚いたものだ。
いつの間にそこまでいっていたのか。

いずにれせよ、かなり慎重に進めたのであろうアーサーがOKだと判断したらしく、指が抜かれ、アーサーはタオルで手を拭いてから、姿勢を起こして唯斗の足の間に割り込む。


「唯斗、そろそろ入れるよ」

「ん、わかった」

「…ちなみに、これは使うかい?」


アーサーは入れる前に、箱をテーブルから取り出して唯斗に見せた。それはスキンだった。


「英霊は妊娠させることはない、あくまで魔力体だからね。スキンについては個々人に任せるとの指導だった。君の希望に合わせるよ」

「……じゃ、いらない。全部欲しい」

「…うん、じゃあ、そうしよう」


エーテルで構成される英霊の体であれば、スキンは避妊・衛生などあらゆる意味で無意味だ。そのため、使うかどうかは完全にそれぞれの価値観に委ねられ、医学的にはどちらも同じということでロマニもサンソンもどの立場も取らなかったらしい。
それならば、と唯斗は拒否した。できれば、すべてを感じたかったのだ。

アーサーは頷くと箱をテーブルに放り投げる。そういう所作は珍しいが、そろそろアーサーの余裕もなくなっているということだ。
再びローションを足して、それを自身に纏わせて数回扱くと、アーサーはその怒張を唯斗の後ろに押し当てる。その先端が押しつけられ、唯斗が力を入れたり抜いたりする度に、内側の壁面が撫でているようになっていた。


「ふ…ッ、唯斗、」


アーサーは呻くように低い声で唯斗の名前を呼ぶ。
そして、体を倒して唯斗を抱き締めた。また頭を撫でられて、上体が触れ合って互いの体温が溶けていく。


「さっきと同じだ。力は抜いて、でも、僕を受け入れるときだけ力む。痛かったら必ず言うんだ。いいね」

「ん、はやく、」

「こら…、よし、じゃあ、いくよ」


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