藍色の愛−11


つい急かすと、アーサーはぞんざいに窘めてから、押し当てた自身をぐっと唯斗の中に押し込めた。
アーサーに言われたとおりに、下半身からは力を抜きつつ窄みを広げるように力を入れると、ずるっとアーサーのものが入ってくるのが分かった。

割り開かれる感覚は圧迫感があり、肉をかき分けて入ってくると、だんだん苦しくなってくる。


「ふ、ぅぐ…、」

「だい、じょうぶかい?いたくない?」


アーサーもまったく余裕はなく、息を荒げる。かなりきつそうだ。
それでも、唯斗はこくこくと必死に頷いてアーサーに抱きつき、その肩に目元を押し当てて耐える。抱きついた広い背中の温もりに意識を向ければ、苦しい後ろから気が紛れていく。
2分ほどしてからだろうか、アーサーが大きく息をついた。


「よし、全部入った」

「…え、マジ?」

「マジだよ」


途中からあまり感覚がなく、止まっているのだと思っていた。どうやら入ってきていたらしく、アーサーに誘導された結合部に触れると、確かにアーサーの熱いものが唯斗の穴を押し広げて入っているのが分かった。


「どう?苦しい?」

「…ちょっと、でも、大丈夫。ちょっとだけ、このまま、」


唯斗も息を切らしつつ、ゆっくりと力を入れてみた。力を入れるというよりは、意識的に力を抜いている下半身に少しずつ意識を巡らせるようなものだ。
まず穴の奥で軽く力を入れると、アーサーの亀頭部分を締め付けることになり、その形がなんとなく分かる気がする。
続けて入り口に向けて次第に締め付けるようにしていくと、アーサーの形がよく分かった。

一方、アーサーは呼吸がさらに荒くなる。


「アーサー…?」

「はは、すごいな、天然でこれか…初めてで覚えるとは、さすが唯斗。いい子だね」


よく分からなかったが、褒められたのなら受け取っておく。


「…じゃあ、動くよ。もういいかな?」

「ん、いいよ」

「ゆっくりね」


アーサーはまたも自分に言い聞かせるように言うと、一度腰を動かした。どちらかと言えば唯斗の体を押して揺らすようなものだったが、それだけでも、奥に向けて衝撃が起こったのが分かった。
腹を殴られるような感覚に近く、さすがに苦しい。


「っう、」

「苦しい?」

「ちょっと…でも、なんか、変な感じする」


しかし同時に、膀胱が刺激されるからだろうか、唯斗のものの付け根より深い奥のところでずくりとした重い快感が持ち上がった気がした。


「…なるほど」


アーサーは何かを理解したように呟くと、少し腰の位置をずらして、今度は何センチから引き抜いてから、それをまた差し込むという動きをした。
差し込まれたままさらに奥へと腰を揺さぶられ、今度はもっと奥に刺激が走る。


「んっ、な、あれ…?」

「どうかした?」

「く、るしいのに、なんか、んッ、」


また体を押され、腰を引かれてまた差し込まれ、と次第にアーサーの腰の動きが大きくなっていくうちに、腹の奥に響く苦しさとは別に、それよりは浅いところでじくじくとした快感がだんだん大きくなっていく。
未知のそれが波のように押し寄せてきて、唯斗はつい、アーサーの腕を掴む。


「あっ、ッん、!アー、サーっ、!」

「うん?」


首をかしげて促しつつ、腰の動きは次第に大きく速度を増していき、視線を落とせば、アーサーの腹筋が腰の動きに合わせてはっきりと浮かび上がっていた。胸板にも筋が入って盛り上がり、太い腕が血管を浮かべる。

今、唯斗は、アーサーに抱かれている。

その事実を示す光景としてあまりに扇情的すぎて、それがさらに熱を昂ぶらせる。


「これ、やば、あッ!んっ、」

「ふッ、く、」


アーサーも耐えきれずに声を漏らすようになり、その壮絶な色気に、ぞくぞくと震えてしまう。

引き抜かれる幅がどんどん増していき、腰を打ち付ける強さも遠慮がなくなっていく。脳を揺らす衝撃が背骨から全身に伝播し、必死にアーサーの背中に回した腕でその体に掴まる。

快感に歪むアーサーの端整な顔と吐息は、他ならぬ唯斗に向けてのものだ。

なんだか急に、一番近いところにいるのだというのが感じられて、唯斗は思わずそれを口に出していた。


「あっ、ッ!アーっ、サー!す、き、ん、すきだ、アーサー、好き、ぅッ!」

「ッく、ぼくもだよ、唯斗、あいしてる、!」


唯斗の舌っ足らずな言葉を聞いたアーサーは、息を詰めてから、同じく普段よりも色に濡れて乱れた声で応えてくれた。

アーサーに扱かれる唯斗の自身もついに限界に至り、唯斗はアーサーの腕を強めに掴む。


「アーサーッ、俺、も、やばい、んッ、っあ!」

「僕もだよ、ッ、唯斗…っ!中に出していいかい?」

「きて、アーサー、っぅあ!あッ!」

「く……っ!!」

「〜〜〜ッ!!!」


そして、二人はともに絶頂を迎えた。
アーサーのものから放たれた白濁は唯斗の中に注ぎ込まれ、すぐに魔力となって体に染み渡っていく。
一方、唯斗が出したものは唯斗の腹筋に飛び散った。


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