Dom/Subシリーズ−獅子心王の狂気8


「じゃあ唯斗、『声を我慢するな』。ここなら誰にも聞かれないからな」


リチャードは最初にそうコマンドで命じた。こくこくと頷くと、リチャードは微笑んでそっと顔を寄せた。
そのまま唇が重なると、すぐに舌が唯斗の咥内に押し入ってくる。獅子心王という名の通りと言うべきか、リチャードは初っ端から性急に求めてくれる。


「ふ、っ、ん、」


唯斗の舌を絡めとり、上あごをなぞり、すっかり開発された口の中を好き勝手暴れまわる。重なった唇の隙間から吐息が漏れる。

さらに、リチャードは唯斗の貫頭衣をたくし上げ、尻の割れ目に手を這わせた。太ももをなぞり、後孔の周りを指が撫でる。
それだけで強く感じることとコマンドもあり、唯斗はつい口を離し声を出す。


「ぅあっ、んッ、!」

「この装いの唯斗はいいな、防御力が低くて、君の感じるところをいじめやすい」


後ろの刺激に力が入らず、唯斗は声を漏らしながらリチャードに凭れた。体重を預ける形となり、肩に頭を乗せる。それによって、さらにリチャードからは後ろが丸見えになり、両手で唯斗の尻を揉みしだいた。


「…あァー…ほんとに可愛いな、唯斗。もっとやらしいところ見せてくれるか?」

「え…、」

「唯斗、『見せろ』」


典型的なコマンドの1つだが、保護・独占が強い欲求であるリチャードはあまり使わないものだった。加虐欲求を持つDomがよく使うコマンドであり、そして、被虐欲求を持つ唯斗には効果が抜群である。

リチャードが体を離したため、唯斗は貫頭衣を自分でたくし上げる。別に恥ずかしくないわけではなく、むしろ非常に恥ずかしい。特に今は、この下には何も着ていないため、すべて丸見えになってしまう。
だからこそ、恥ずかしいことをさせられていること、それに相手が興奮してくれていることに、こちらもひどく興奮してしまうのだ。


「…っ、」

「は…うん、とてもやらしいな、可愛いぞ」


すでに完勃ちになっている自身を含め、体を晒すと、リチャードは恍惚としたようにそれを眺めた。じろじろと視線だけで犯されているようで、唯斗の呼吸も上がる。

それを見て、リチャードは体を屈めると、唯斗の胸元に吸いついた。乳首に舌を這わせながら反対側を指でひっかき、口の中に含んで歯で軽く噛む。


「ッあ!んっ、く、っ、んん!」


つい力が抜けて、掴んでいた貫頭衣の布が指から滑り落ちる。リチャードの頭を覆うように落ちてしまったため持ち直そうとしたが、その前に、リチャードはおもむろに唯斗を抱え上げた。
乳首を吸われながらだったため、引っ張られることになり強い刺激が迸る。同時に、リチャードは自ら布の中に入り込むように唯斗を抱き上げたことから、上半身が布に覆われてしまった。
まるで、唯斗の貫頭衣の中に入り込んで抱きかかえているかのようだ。

ちょうど唯斗の胸板がリチャードの顔の位置に来るような高さで抱えられているため、胸の先への刺激は絶え間なく続いている。


「あッ!ん、っ、ぅあッ!」


引き続き声を隠すこともできず漏れ出し、快感から逃げるようにリチャードの頭を抱えてしまうが、それがむしろ自分の胸元にリチャードを押し付けるようになってしまった。
いたずらのように歯を立てられ、そのたびにびくりと震える。


「…ここに住みたいな」

「な、に言ってんだ、」


服の中でそんなことを言われさすがに呆れる。同時に、それくらい求められていることに満たされた。
ようやくリチャードは唯斗を床に降ろすと、万歳をするように唯斗の服を脱がせ、ベッドに促す。
ベッドに腰かけると、リチャードも帯を解いて豪快に服を脱ぎ捨てた。互いに一糸まとわぬ姿となり、リチャードは唯斗をベッドに押し倒す。



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