サーヴァント・サマー・フェスティバルII−20


「は…、大丈夫?」

「ん、へいき。あーやば、また触ってないのに…」

「後ろだけでイけたね。えらいよ」


もう完全に開発されてしまったということか、ここのところ、ほとんど毎回触らずとも達することができるようになってしまっていた。
唯斗は腹に散った自分のものをアーサーが拭き取ってくれたあと、ベッドの上で起き上がってシャワールームに向かう。今日はまだ夕飯もまだ食べていないような時間のため、このまま寝てしまう、なんてことはできない。

最初の頃は疲れ果てて寝てしまっていたが、最近は余裕が出てきて、きちんと互いにシャワーを浴びてからベッドでの時間を過ごすようにしている。

唯斗は夕刻の薄暗い照明もついていない部屋から明るいシャワールームに入ると、光に目を細めながらガラスの扉を開き、シャワールームで熱いお湯を出す。洗面台側は曇りガラスになっており、取っ手や手すりは金メッキが張られている。大理石の壁を伝う水滴をぼんやり眺めながら、ローションでぬるつく後ろを洗い流そうとしたときだった。

突然、ガラス扉が開いて、アーサーが全裸のまま入ってきたのである。


「っ、アーサー?」

「僕もいいかい?洗い流してあげよう」


ニッコリと笑って言ったアーサーは有無を言わせず、唯斗もそこまで抵抗することでもないかと断らずに受け入れる。
扉を閉めたアーサーは、唯斗が持っていたシャワーヘッドを持つと、唯斗の体を洗い流し始める。
お湯に濡れる肌を這う手の感触に、唯斗は瞬く間に体が昂ぶっていくのを感じた。

アーサーに出された魔力によって神経が敏感になっているため、ちょっとの接触で感じてしまうのだ。これならやはり断れば良かったと思っていると、アーサーはさらに、尻の割れ目に手を差し込む。


「っ、ん、」

「痛かった?」

「や、痛くは、ねぇけど…」


アーサーはとぼけたように聞きつつ、明らかに、後ろの穴の中に指を差し込んでくる。乾きつつあったローションは濡れたことでその潤滑性を取り戻し、再びぬるりと指を受け入れるのに一役買う。


「ちょ、んっ、アーサー、」

「なんだい?色気のある声を出して」

「おまえな、」


これはやはり確信犯だった、とさすがに窘めようとしたときだった。
アーサーはおもむろに、怒張する自分のものを、唯斗の後ろに宛がうと、ローションの助けで強引に入り込んできたのだ。
それも、それなりに勢いをつけて一気に突き上げてきたため、唯斗は声も発することができない。


「―――ッ!!」

「ああすまない、うっかり入ってしまった」


この野郎、なんて感想をアーサーに抱いたのは初めてだった。
視界がチカチカとして、太ももの内側が震える。立っていられなくなり、咄嗟に背後のアーサーの腕を掴んだ。
腕を掴んだことで、アーサーの手は唯斗の体の前に移動したため、そのまま唯斗の自身を扱き始める。


「や、めっ、ん、ばか!んっ!」

「はは、かわいいね今の。もう一度叱ってくれないか?僕の愚息が君の中で暴れようとしてるんだ。ぜひ止めて欲しい。君が止めたいなら、だけれど」


すでに唯斗のものからは透明な液体がシャワーとは別に溢れている。先ほど突っ込まれたときの衝撃で、恐らく唯斗は射精を伴わずに達している。そのせいで、思考が霞んでさらに体が敏感になっていた。

アーサーは唯斗の体を本格的に支えるため、シャワーノズルを壁にかける。お湯は二人の足下を濡らすだけで、立ちこめる蒸気が二人に纏わり付いた。


「…止めない、から」

「……うん?止めないから、なんだい?」


意地悪な声音で、アーサーは耳元に囁く。直接的な言葉を言わせようとしてきているのだ。
唯斗は逡巡ののち、立っているだけで締め付けて快感を拾ってしまう中のものに屈する。


「う、ごいて…アーサーので、突いて、」

「ッ、君は、雄を煽る天性の才があるね」

「嬉しくねぇ、ァっ!!」


奥歯を噛むような声で言われた褒め言葉にもならないようなものに返す暇もなく、唯斗に突き刺していたものをアーサーは思いきり引き抜いて、そして再び奥まで打ち込んだ。穿たれた楔の衝撃で、唯斗の自身からは堪らず精が漏れ出して、シャワーに流されていった。


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