水着剣豪七色勝負−18
「では正直ついでに」
しかしアーサーもこのままではと思ったのか、おもむろに唯斗の体を抱き上げると、再びシーツの上に放った。乱暴なものではないが、アーサーは唯斗の両手を頭上でひとつにまとめ、シーツに縫い留める。
「っ、アーサー?」
「礼装ではできないからね」
聞いていないことを答えたアーサーは、片手で唯斗の両腕を拘束したまま、もう片方の手で思い切り唯斗のシャツのボタンを引きちぎった。
痛みこそないが、服が乱暴に引っ張られ、ボタンがはじけ飛び、少し破れる。
「っ、!」
「今この瞬間に君の服を引きちぎって犯したい、なんて思ったことは何度もあった。けれどさすがにそれはまずいからね。この一度だけ叶えられたから満足だよ」
「……結構アーサーって…」
なかなかなご趣味をお持ちだ。ボロボロになったシャツとベストから覗く唯斗の肌を見るアーサーの瞳は、すっかり熱が戻っていた。
さらにアーサーは、タオルを唯斗の目元にやると、そのまま後頭部に回して目隠しにした。白いタオルとはいえ、部屋が暗いため何も見えなくなる。さすがに邪魔だったのか、ウサ耳は外された。
「こうすると、次どこに触れられるか分からないから、心構えができないだろう?その分、感じやすくなると思ってね」
「マジいい趣味してんな…!」
「おや、そういう君もだろう?」
アーサーは楽し気に言いながら、唯斗のスラックスがテントを張っているところに膝を押し当てる。そういえば下着を履いていないため、直接自身がスラックスに擦れて余計に快感を拾ってしまう。
「ぁっ、!」
「…あぁ、そういえば履いていないのか」
アーサーも気づくと、さらに強く膝を押し当てられる。
そのまま、アーサーはランダムに唯斗の体に舌を這わせ始めた。耳元、鎖骨、へそ、胸元、腰と弱いところを断続的に責められる度に、大げさに震えてしまう。
アーサーが言っていた通りで、見えない分、次にどこを触れられるのか分からず、少しの感覚でも過敏に拾ってしまうのだ。
「んっ、ぁッ、!ぅあっ、!」
腕を拘束され、目隠しで視界もふさがれ、今完全に唯斗の体はアーサーに制圧されていた。
そのせいで、高ぶるのも早い。先ほど吐精したばかりだというのに、もう高められていた。
「ちょ、アーサー、も、やばい…!」
「いいよ」
アーサーはそう言って、左側の乳首を軽く噛み、ぐっと強く膝で唯斗の自身を押し上げた。その衝撃で簡単に果ててしまった唯斗は、スラックスの中で精を吐き出した。
「…ッ!!は、っ、はッ、」
「ふふ、ぐちゃぐちゃだ」
スラックスの前を寛げたアーサーに指摘され、顔に熱が集中する。しかし、そろそろ唯斗はアーサーの顔を見たくなってきた。それに、アーサーの肌にも触れたいし、いい加減、体をつなげたい。
「…アーサー、」
そんな思いで名前を呼んだからか、アーサーはすぐにこちらの意図に気づいてくれた。
腕を離し、タオルも外す。そして唯斗の目元に軽いキスを落とした。
「かわいいね、唯斗」
「…ん、アーサー、キスして」
「仰せのままに」
唯斗がねだると、アーサーは微笑んで応じて、唇を重ねる。そしてお互いに口を開くと、舌を絡ませあい、絡めとられた唯斗の舌がアーサーの咥内に引きずり込まれる。
そうしているうちに、やはり器用なことにアーサーは唯斗の服をすべて脱がし終えていて、自分も霊衣を消していた。
そして、連れ込む予定だったためだろう、サイドテーブルからローションを取り出すと、唯斗の後ろを馴らすために手に取った。
「用意周到だな」
「当然だろう?何にも邪魔されたくはなかったからね」
計画外のことすら煩わしかったのだろう。
アーサーはそう言いつつ、唯斗の後ろを解し始める。今回は時間をおいていないため、10分ほどで準備ができる。
すでに穴の縁が熱を持ってもどかしく、中はアーサーのものが差し込まれるのを今か今かと待っているようだ。唯斗は気恥ずかしくなるほど期待している体に呆れたくなったが、アーサーは気にせずに自分のものをあてがった。
「よし、じゃあ挿れるね」
「ん、」
一応確認を取ってから、アーサーは自身を唯斗の中に埋め込み始めた。ずるりと中に入ってくる圧迫感は、一瞬で快感に変わり、押し広げられた縁と、割入れられる肉壁の伝える快感が脳天を揺らす。
「は…ッ、んっ、」
「苦しくない?」
「だ、いじょうぶだ…!」
久しぶりではないとはいえ、まだアーサーは心配してくれた。中に入り切ったことを確認すると、アーサーは確かめるようにズン、と一度揺らす。
「ふっ、ん、!」
「よし…じゃあ、動くね」
痛みを感じていない様子に安堵したようで、アーサーは抽挿を開始する。引き抜かれるときの縁を引っ張られる快感と、押し込まれるときの奥を広げられる快感、そして前立腺を刺激されるずくりとした快楽が立て続けに押し寄せる。
「ぁあっ、んッ、っぅ!あっ、!」
「唯斗、唯斗…!」
名前を呼びながらアーサーは腰を打ち付け、次第にそれは強くなっていく。
さらにアーサーは、いつもと違って、唯斗の左足を持ち上げて自分の肩にかけた。その状態で唯斗の体を右側に向けさせる。
「っ、アー、サー…?」
「これなら、もっと、奥まで行けるかな?」
「もっと、奥って…」
確かに、これまでとは挿入される位置が違う。アーサーの体と唯斗の体はクロスしているようなもので、結合部はより近づく。
だがこれ以上奥となると、強引に割り開かれるような、そんな入ってはいけなさそうなところに達してしまう。
「アーサー、そんな奥、こわい、」
「大丈夫、怖くないよ。僕に任せて。手を握るといい」