水着剣豪七色勝負−19


シーツに投げ出された唯斗の手を優しく絡めとったアーサーの手に必死に縋る。
すでにアーサーのものは、そこの入り口にたどり着いていた。正確には、そこは単に直腸の奥、弁にあたるところの窄まりだ。構造上さらに奥はあるものの、これ以上中を押し広げられるとどうなるか分からなかった。


「さあ、息を吸って」


アーサーに優しく言われ、唯斗は息を吸い込む。


「ゆっくりと吐いて」


そして、息をゆっくりと吐きだすとともに、アーサーは腰をさらに進めた。ぐっと奥の方に圧力がかかり、やがてついに、その奥へとアーサーの先がずるりと達した。
今日何度目かも分からない目がチカチカとする感覚とともに、とてつもない快感に、足が震えて意識が飛びそうになる。

アーサーの手を握っていたため飛ぶことはなかったが、気づけば、だらりと唯斗の自身の先からは白濁が漏れていた。


「よく頑張ったね唯斗、ちゃんと奥まで入ったし、中イキまでしたよ」

「…?」


よく分からなかったが、褒められているのなら嬉しくなってしまう程度には、思考がおぼつかない。
さらに味を占めたのか、アーサーはそのまま唯斗を抱き上げると、突然、唯斗を抱きしめたまま立ち上がった。
ベッドの上で、アーサーのものが入ったまま、唯斗は正面から抱きかかえられる。


「ッ!なっ、ちょ、んぅっ!!」


一応アーサーに抱きかかえられているとはいえ、自重によってアーサーのものがさらに深いところに入ってくる。必死で首に手をまわして掴まるが、アーサーの膂力ならたとえ唯斗が手を離しても問題ないだろう。
さらにアーサーは、そのままベッドを下りた。段差を下りる衝撃で、ズッと中に大きく深い衝撃が走る。


「…ッ!!」

「爪を立てていいよ」


普段、唯斗はアーサーの背中で爪を立てるようなことはしないが、さすがに今回は必死に掴まっているため、指先を立ててしまう。引っ掻いているだろうが、サーヴァントであれば些細なことだ。

アーサーは唯斗を抱えたまま、一歩、また一歩と歩き始める。踏み出すごとに衝撃が脳天まで突き抜けて、そのたびに声が漏れる。


「あッ!んっ、!くぅッ、!ぁっ!」

「よし着いた。じゃあマスター、いったん抜くよ」


瞼の裏に星が舞って、周囲の様子も見えない。その状態で、アーサーは唯斗の体を持ち上げることで自分のものを引き抜くと、ゆっくりと唯斗の体を下ろした。
床に足がついて、思わずアーサーの体に縋りつく。


「ゆっくり呼吸して、そう上手だ」

「っ、は、ぁ、なに、…?」

「後ろを向いて」


アーサーに腰を支えられながら、言われるがまま後ろを振り返ると、いつの間にか窓際に来ていた。大きな全面窓の眼下には、絢爛な街が思い思いの輝きを放っている。
その開放的な光景が、全裸でいることを意識させた。


「な…ッ、アーサー、これじゃ、」

「大丈夫、最上階まで見える人はいないさ。向かいに建物もないだろう?」


確かに角度的にはこの窓を観察できる場所などない。しかし見えている市街地の景色には、大勢の人々が今も賭博に興じているのだ。


「さあ、窓に手をついて」

「…っ、」


恐る恐る、唯斗は窓に両手をつく。熱が伝わって、窓が手の形に少しだけ曇った。
そして、その状態でアーサーは唯斗に後ろから挿入した。力が入らないため、腰を鷲掴むアーサーに支えられているような状態だ。
そのまま、アーサーは最初から激しく抜き差しし始めた。


「あっ、!んッ、ぁあッ!」


腰が打ち付けられ、肌がぶつかる乾いた音が一定の間隔で響く。窓についた手に力は入っておらず、正面を向けば、煌びやかな大都市が一面に広がっていた。その背徳感と緊張感で、さらに追い立てられる。
がくがくと足が震えてしまったため、アーサーは腰をつかんでいた手を唯斗の体の前に回して、両手で唯斗の肩を掴むように上体を支えた。そのためアーサーも上体を倒すことになり、背中にアーサーの胸板が触れる。汗ばんだ温もりが触れるのと同時に、アーサーは唯斗のうなじを舐め上げた。


「ひっ、んぅッ、あっ、!」


変わらず腰は打ち続けられていて、体を抱き込まれたことでさらに深くまで押し入られるようになっている。


「は、ァっ、も、出る…ッ、!」

「ぼくも、そろそろ…っ、ぐっ、」


そうしてついに、唯斗とアーサーはほぼ同時に果てた。アーサーは唯斗の白濁を受け止めて床や窓が汚れないようにしつつ、自分のものはしっかりと唯斗の中に注ぎ込んでいた。
魔力が中から体に染みわたっていく感覚に震えていると、アーサーは後ろから唯斗を抱きしめたまま、長く息をつく。


「はぁぁあ…さすがに今日はもう寝ようか」

「…今日は?」

「うん。明日は一日中、ゆっくり繋がっていようね」

「……鍵なくても、起き上がれないじゃん」

「…確かに」


鍵などなくても軟禁状態になったことだろう。遅ればせながら気づいた様子のアーサーに、こういうところはアーサーらしいな、と唯斗は小さく笑う。そして、そのままぐったりと後ろに体重をすべて預ける。
アーサーはびくりともせずに受け止めて、唯斗を支えたまま自身を引き抜くと、手を拭いて唯斗を抱き上げる。


「バスタブにお湯を貯めてある。ゆっくり浸かろうか」

「ん…」


すっかり元の優しい彼氏モードに戻ったアーサーは、唯斗を抱えて風呂場へと向かう。今日は本当に互いに疲れているからもう終わりだが、明日は風呂場でもどこでも何されるか分からない。
それに密かに期待していることを否定できず、唯斗はアーサーの腕の中で、結局は二人そろって同じようなものなのだと思った。


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