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1000文字未満のSS夢
ダイゴチリ

2023/07/21
【宵】

Character: ダイゴ
まどろむ意識が唐突に覚醒する。ぱちりと目を開いて身体を起こす。ポケモン達に食事をやらないと、と部屋を見渡してダイゴはふっと息を吐いた。ここは我が家ではなく、ポケモン達もポケモンセンターに預けている。何も心配する事はなかった。ダイゴは起こした身体を巻き戻すようにベッドへと沈めて目を閉じた。
こんなにだらけたのはいつぶりだろう。ポケモンの世話もせず、朝から――厳密には昨日の夜から大半をベッドの上で過ごしている。ふと窓を見やる。窓の外に広がる空は夕日の名残を僅かに残して夜の闇に染まっていた。
その原因とも言える恋人のナマエは、ダイゴの隣で気持ちよさそうに眠っている。ダイゴはうっすらと笑みを浮かべるその頬を指でつつく。今は大人しく閉じているその口が数時間は……と思い出して視線を下へと落とす。もうこれが本当に限界だと感じていた筈だったが、自分の身体は肉欲に対して自覚している以上に貪欲だった。これに付き合わせるナマエに申し訳なさを覚えつつ、しかし今日の提案をしてきた張本人には責任を取る義務があると心が揺れた。結局、ダイゴは今日くらいは甘えても許してくれるだろうと、ナマエの身体を揺すった。

「えぇ……ダイゴ、元気すぎるよ……」

ふあぁ…、と大きなあくびをしてナマエが逃げるように背を向ける。ダイゴが伸ばした手も何の情緒もなく払われた。
 たまには全部放り出してのんびりするのも良い気分転換気なるよ――そう言ってダイゴをカイナシティに連れて来たのはナマエだった。ナマエは自分とダイゴの手持ちのポケモンを全てポケモンセンターへ預け、カイナの砂浜がよく見えるホテルへとダイゴを案内した。そしてダイゴの両手を取ると『ダイゴは何がしたい?』と愛らしく首を傾げた。

「でもきみが言ったんだよ、ボクのしたい事をしよう、って」

ダイゴは枕に顔を埋めるナマエの首筋に指を滑らせる。ナマエの肩がびくりと揺れ、「もう、」怒った瞳がダイゴを振り返った。

「こんな予定じゃなかったのに」

大きなため息を吐いたナマエがダイゴへ両手を伸ばす。ダイゴはそれを受け止めると薄桃の唇にキスを落とした。ちゅ、と可愛らしいリップ音がして、もう一度唇が重なり合う。さらにもう一度、まだ足りない、もっと深く、ダイゴはナマエへの口付けをどんどん深くしてゆく。

「じゃあきみは何がしたかったんだい?」

にこりとダイゴが訊ねる。ナマエは顔をしかめてダイゴを睨むとダイゴの唇に噛み付いた。
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