
目が覚めて視線を少し上に上げると
愛おしむように自分を見つめる翡翠色の瞳があった。
さっきまで自分の体中に触れていたその手が優しく頬を撫で続けていた。
自分の手を重ねて、温かさを感じながら目を閉じた。
「私、セフィロスの寝顔を見たことがない気がする」
「nameはすぐに寝るからな」
「セフィロス寝てる?私よりも早く起きてるし・・」
「一応俺も人間だからな。睡眠はとる」
重ねていた手が取られ、指先にキスをされた。
「何考えてたの?」
「出会った頃を思い出していた」
え?と小さく返事をしたnameのその瞳は、出会った頃不思議そうに自分を見つめるあの時と重なる。
「今と同じ顔をして俺の事を見ていたな」
あぁ、とnameは笑った。
「英雄もこんな風にフラワーショップに来るんだなって」
「仕事だったからな」
セフィロスは身を起こしnameへと覆い被さった。
2,3度角度を変えながら唇へキスを落としたあと
舌先を少し強めに首筋に当てながらなぞると、甘い吐息が漏れるのを知っている。
何度体を重ねても恥ずかしがって声を出さないnameを、セフィロスは優しく促す。
「name・・・声を」
そう言いながら口元を抑えている手を取り柔らかくベッドへと押し付けた。
「...っあ、」
吐く息と共に声が漏れだし、部屋の中に響く。
セフィロスはその声を耳元で聞きながら、もう一度首筋に舌を這わせた。
◆
name、君と触れあっている時
俺は何者でもない、自分自身であることを深く感じられる。
英雄でもソルジャーでもない、ただ一人の人間であり男であると。
君の甘い声も柔らかい肌の温もりも
達した時に見せるその表情も
この瞬間だけは二人だけだと感じる。