
目が覚めて横を見るとnameが気持ちよさそうに寝ている。
額にキスを落としてからベッドを出てキッチンへと向かった。
広いシステムキッチンはシルバーのカラーで統一され、食器やカトラリーもそれに合わせていた。
コーヒーを淹れる間、そんなキッチンに明るい色の食器も幾つかあるのを見ると未だに笑えてしまう。
コポコポと湯が沸く音
暫くするとコーヒーの香りが部屋に漂う。
数分後きっといつものように彼女はそっと起きてきて
ドアに寄りかかりながら暫く自分を見つめるだろう。
鈴を鳴らすような声で自分の名前を呼ぶだろう。
「セフィロス」
声の方に視線を向けると照れたように笑いながら彼女は近づいてくる。
ずっと変わらない。
抱き締め、抱き上げでキッチンの上に彼女を乗せた。
「おはよう」
「本当にセフィロスは寝てるの?」
同じことを聞く彼女に思わず笑った。
甘える子どものようにセフィロスの腕の中に収まり暫くそのままで居た。
「思い出した」
「ん?」
「初めて会って、その後セフィロスが食事に誘ってくれて・・流れるようにこの部屋に来たなって」
それはまるで当たり前にそうなる流れの様だった。
「英雄でもこういうことするんだな〜ってちょっと思っちゃった」
あぁ、と言いながらセフィロスはnameの髪を撫でた。
「何度も言っているが、英雄の前にひとりの男でもあるからな」
「ふふっ・・!」
―ずっとこの時間が続けばいいと、いつもそう思う。