
「おっじゃまっしまーーーす!」
元気よく声を上げてセフィロスの後ろから部屋に入る。
「いやあ、英雄セフィロスの自宅に入れるとかなかなかないよな・・オレすっごいラッキーだよなー」
「必要な物を受け取ったらさっさと出るように」
イエッサー!と調子よく神羅兵の様な敬礼をして後輩のザックスは物珍しそうに部屋を見ていた。
「あ・・・あーー!ちょ、え?これは、まさか!?」
書類を取って行ってる間にキッチンを見ていたのか
明らかに自分が買ったものではないカップを指差してザックスは楽しそうに笑っている。
「マジかよ、あの英雄セフィロスに女ありって・・・こりゃバレたら大変じゃん」
「そうなったら誰が漏らしたかは一目瞭然だがな」
書類を渡して腕を組み、セフィロスは溜息を付きながらザックスを見つめた。
「なな、写真とかないの?このセフィロスを撃ち落としたってどんな女か気になるじゃんかー!」
「あったとしてもお前には見せないな」
「なんだよーー!別に誰にも言わないし・・お?ていうかテーブルに花が飾ってある・・カップも花柄・・もしかして花屋とか?」
意外にも鋭いところを突くザックスの独り言を、セフィロスは腕を組みながら目を閉じ聞き流した。
「花屋って言えば俺のかわいい彼女もさースラムで花売りしてるんだけど、」
「ほら、もういいだろう。会社に戻るぞ」
ぶーぶーと文句を言うザックスを追い出し、セフィロスも部屋を後にした。
◆
「面白い子だね」
昼間あった出来事をnameに話すと大笑いしていた。
「ソルジャー1stではあるんだが・・・どうにも子犬のように落ち着きがない」
子犬のザックスと呼ばれていることを付け加えたら、見てみたい!とnameはさらに笑った。
「可愛い後輩なんだね」
「どうかな」
「セフィロス、話している間頬が緩んでたよ」
「その時が来たら・・仲間たちにも紹介するさ」
「うん、楽しみにしてるね。皆に会えるの」
揶揄されることは覚悟の上だとセフィロスは思った。