
「長期任務?」
「あぁ」
食事を済ませてソファで寛いでいる時にセフィロスは話を切り出した。
ソルジャーは時々長期任務を任されることはある。それは大抵神羅兵ではもう太刀打ちが出来ない内容のもので
そうなると泊りがけとなる。
数週間、1か月となる場合もあった。
ここ最近はそういった任務はなかったが今回のは内容が内容なだけに社内でもごく内密に遂行されるとのことだった。
nameにも内容こそは言えないが、どこに行くかだけは伝えた。
「場所は・・」
「ニブルヘイムだ」
「結構、遠くなんだね」
ニブルヘイムには魔晄炉があり、異常動作とモンスターが大量発生している調査・解決へと出かける任務だった。
小さな村で、そのあたりの気候は年中曇り空で薄暗いと聞いたことがある。
「あまり、通信環境が良い場所ではないんだ。もしかしたら連絡も取りづらいかもしれない」
「うん、わかった。気を付けて・・」
いつになく真剣な表情のセフィロスを見てnameは手を握った。
「すぐに終わらせて帰ってくる・・」
そう言ってセフィロスはnameを強く抱きしめた。
本当は話したいことがあったがnameはそれを飲みこみ、帰ってきたら話そうと決めた。
◆
trrrr.....
スマートフォンが鳴り、ディスプレイを見ると通知不可能からの着信だった。
すぐに誰かわかりnameは電話を取った。
「もしもし、」
「name、俺だ」
「セフィロス・・・」
3週間ぶりに聞く声。
喉が熱くなり、声を出したら泣き出しそうになった。
「そっちは、どう?」
「あぁ、大丈夫だ。もう少し長引きそうなんだ」
うん、とnameは短く返事をした。
「いない間、セフィロスの部屋に居ても良い?」
「勿論だ。いつでも好きな時に出入りしていい」
常々セフィロスはそう言っていたが、何となくいない時に勝手に部屋に入るのも悪い気がしていた。
「ありがとう、ちゃんとご飯も食べてね」
「あぁ」
少しの沈黙が流れる。
「name」
「うん」
「愛している」
今まで彼の口からその言葉を聞いたことはなかった。
でも愛し愛されていることは十分に日々感じていた。
耳元に響くその声を聞いて、いつも自分を優しい眼差しで見つめる瞳を思い出した。
「私も」
「また、連絡する」
フッと笑うような声が聞こえた気がした。
電話を切って寝室へと行き、ベッドへと倒れこんだ。
セフィロスが来ていたシャツに身を包み枕に顔を埋めた。
こうしていると抱き締められている気がしたから。
何度か深呼吸をしてるうちに、トロトロと眠りの波がやってきた。