
「えっ・・・・ツォンさんが休み?しかも3日間も?」
部屋に入るなりイリーナはボードを見て絶句した。
「あー、何か今朝立ち寄ってたな。花持ってたぞ、と。ありゃあ女に会いに行くか」
「え、ちょ・・レノ先輩!!花?花を持ってたって本当ですか!?」
「なぁ、ルード。主任持ってたよなぁ?」
「あ、あぁ。」
「えーーーーー!ツォンさんに限ってそんなぁ、しかも泊りってことですか!?」
「イリーナうるさいぞ、と」
喚くイリーナを横目にルードはツォンとのやり取りを思い返した。
◆
「ルード悪いが、留守の間頼む。行先はここだ。レノとイリーナには言わないように・・万が一俺の身に何かあった場合、」
事の経緯を聞き、ルードは改めて自分の上司がツォンでよかったと思った。
「ルード先輩、本当ですか!?」
矛先が自分に向けられてルードは言葉を濁す。
「主任は、」
レノとイリーナが次の言葉を待った。
「プライベートは伏せておきたい主義だ。」
「まぁ・・想像つかないよな、と。」
「墓参りだそうだ。遠い・・親戚の」
「はぁ?」
「なーーんだ!もう、ツォンさんって優しいんですねー!」
嘘をつくにももっとマシな嘘を着けと言う相棒の視線を感じながらルードはデスクへと向かった。